NH伊東社長、羽田に期待大、課題も指摘−スター各社、需要拡大を予測

また、同日、羽田に就航予定のスターアライアンス加盟航空会社が記念行事と会見を実施。スターアライアンスCEOのヤーン・アルブレヒト氏は、「羽田から出発する旅客だけでなく、国内から海外へ、海外から国内へ、それぞれにとっても魅力的な施設になる」と語り、「今後、おそらく羽田の発着枠をめぐって熾烈な競争がおき、様々な航空会社が長蛇の列を作ることになるだろう」と言及。そして、スターアライアンスとしても羽田に就航する加盟航空会社の増加をめざしたいとし、「なるべくオープンな形で(発着枠が)拡大することを心より願っている」と語った。

例えばNHは、「予約状況はだいたい70%強」と紹介しつつ、その一方で「成田が減っているかというとまったく減っていない」と説明。また、日本の18空港に路線を展開するOZの専務取締役日本地域本部長であるヒョン・ドンシル氏も、「羽田空港の国際化はプラスの影響を見込んでいる」と強調。例えばデイリー運航できない地方路線を補完することも可能になるとし、「地方路線の調整はまったく考えていない。さらに需要の拡大につながると期待している」と語った。
なお、スターアライアンスでは、「ムーブ・アンダー・ワン・ルーフ」のコンセプトのもと、チェックインカウンターを集約。また、到着エリアには「コモン・バゲージ・サービス・ファシリティ(CBSF)」を設置しており、加盟航空会社の手荷物の問い合わせに一元的に対応する。