サイパン、座席減も訪問者数増に向け活動強化−SIT、ロングステイも

また、サイパンマラソンやトライアスロンといったスポーツイベントを積極的に宣伝し、SIT獲得へも意欲を燃やしている。座席の供給数が減った今、大人数を望むのではなく、より長く滞在してもらうことで現地を活性化させる考えもあり、ロングステイや語学教育などにも力を入れるつもりだという。
そうした新規ターゲット開拓には日本事務所がマーケット別に宣伝活動を行っており、旅行業界担当ディレクターの渋谷奈々子氏が登壇してその活動内容を報告。関東エリアで開催されたトレインジャックなどにも参加しているほか、シニア向けにはホテルやレストランなどでさまざまな特典を受けられるアクティブシニアカードを現地で贈呈。
また、ファミリー向けには9月末まで11歳未満の子どもに「サイパンだ」のオリジナルバックパックをプレゼントするなどし、好評を得ているという。さらに、スポーツイベントでは来年3月に開催されるサイパンマラソンでタレントの間寛平氏の主催する「アースマラソン地球一周達成記念」として同大会とのコラボレーションが決定済みだ。
なお、セミナー後の取材に対してテノリオ氏は、2010年の日本人訪問者数の目標値は「座席供給数に大きく左右されるためはっきりした数値は出せない」としつつも、「昨年よりは増加する見込み」とコメント。ファミリーやOL、シニア層などに注力し、訪問者数の積み増しをはかる。また、オフシーズンには、完走率が高く初心者でも気軽に参加できるサイパンマラソン、コーヒー農園近くののどかな風景の中を走る山岳マラソンやトライアスロンといったスポーツイベントを活用し、SITの獲得につなげたい考えを示した。