アクセスランキング、A380が2週連続で1位−「期待」に応えてWIN−WINめざせ
[総評] 今週は、先週に続いてエアバスA380型機の記事が1位になりました。さすがにシンガポール航空(SQ)が2008年に成田線で運航を開始した時ほどの爆発的なアクセスはありませんが、依然として大きな注目を集める話題であることを実感しています。
唐突ですが、外国の方にお話しをお伺いしていると、よく「“コミットメント(commitment)”」という表現が出てきます。例えば、「A380を日本路線に投入することは、日本市場への我々のコミットメントを示すものだ」といったふうです。辞書をひくと約束、あるいは義務、責任といった訳語が出てきますが、「日本市場へのコミットメント」という言葉には「日本市場への期待」のニュアンスが含まれているように思います。
A380はボーイングB747型機と比較して、1便あたり200席近く座席が増える機材ですから、需要が増えなければ座席利用率が下がってしまいますし、また、座席を埋めるために単価が下落してしまう可能性もあります。そういったリスクがあるにも関わらず就航を決めるのですから、期待していないはずがありません。もちろん日本以遠の需要も見込んでいるはずですが、SQ、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)、9月からの予定のエールフランス航空(AF)、いずれも日本市場に期待した結果としてA380を日本路線に導入しているはずです。
このような“コミットメント”に触れるたび、私はその期待をありがたく思うとともに、是非成功してほしいと願います。“コミットメント”は投資であり、その投資に対する見返りがなければ、いつか「日本市場に飛んでくるのは古い機材ばかり」というような状況が来てしまうかもしれません。新型機の導入に限らず、日本市場への投資が減るとすれば、それは日本市場の地位低下以外の何ものでもないでしょう。
日本市場の地位低下が望ましくない未来であるとすれば、日本の旅行業界は外部からの期待に感謝し、しっかりと応えなければなりません。外部からの期待に応える――言い換えれば、日本の“コミットメント”を示す。それこそがWIN−WINの関係であり、日本市場の明るい未来につながる道と言えるでしょう。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年6月第3週:6月14日2時〜6月18日18時)
第1位
◆ルフトハンザ、A380運航開始−マイヤーフーバーCEO、日本は「永続的に重要」(10/06/14)
第2位
◆全日空、8・9月の燃油サーチャージを値上げ−JLより高水準に(10/06/14)
第3位
◆楽天、国内はKNTに迫る規模、全体では6位に−主要63社に追加、海外は途上(10/06/16)
第4位
◆HIS、10年中間期は減収減益も通期は増収へ−夏の予約好調、単価上昇見込み(10/06/15)
第5位
◆主要63社、4月の海外旅行取扱額は1.7%増、2ヶ月連続でプラス成長(10/06/16)
第6位
◆大韓航空、関空/清州間で定期チャーター運航へ−9月以降の定期便化めざす(10/06/15)
第7位
◆夏休み旅行、欧州と国内が人気、東南アジアは減少−アップルワールド調査(10/06/15)
第8位
◆フィレンツェに新ラグジュアリーホテル開業−15世紀の山荘を利用(10/06/17)
第9位
◆全日空、ガンダムジェット就航、機内でオリジナル“ガンプラ”販売も(10/06/16)
第10位
◆オーストラリア政観、オージー王子キャンペーン当選者を決定(10/06/16)
唐突ですが、外国の方にお話しをお伺いしていると、よく「“コミットメント(commitment)”」という表現が出てきます。例えば、「A380を日本路線に投入することは、日本市場への我々のコミットメントを示すものだ」といったふうです。辞書をひくと約束、あるいは義務、責任といった訳語が出てきますが、「日本市場へのコミットメント」という言葉には「日本市場への期待」のニュアンスが含まれているように思います。
A380はボーイングB747型機と比較して、1便あたり200席近く座席が増える機材ですから、需要が増えなければ座席利用率が下がってしまいますし、また、座席を埋めるために単価が下落してしまう可能性もあります。そういったリスクがあるにも関わらず就航を決めるのですから、期待していないはずがありません。もちろん日本以遠の需要も見込んでいるはずですが、SQ、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)、9月からの予定のエールフランス航空(AF)、いずれも日本市場に期待した結果としてA380を日本路線に導入しているはずです。
このような“コミットメント”に触れるたび、私はその期待をありがたく思うとともに、是非成功してほしいと願います。“コミットメント”は投資であり、その投資に対する見返りがなければ、いつか「日本市場に飛んでくるのは古い機材ばかり」というような状況が来てしまうかもしれません。新型機の導入に限らず、日本市場への投資が減るとすれば、それは日本市場の地位低下以外の何ものでもないでしょう。
日本市場の地位低下が望ましくない未来であるとすれば、日本の旅行業界は外部からの期待に感謝し、しっかりと応えなければなりません。外部からの期待に応える――言い換えれば、日本の“コミットメント”を示す。それこそがWIN−WINの関係であり、日本市場の明るい未来につながる道と言えるでしょう。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年6月第3週:6月14日2時〜6月18日18時)
第1位
◆ルフトハンザ、A380運航開始−マイヤーフーバーCEO、日本は「永続的に重要」(10/06/14)
第2位
◆全日空、8・9月の燃油サーチャージを値上げ−JLより高水準に(10/06/14)
第3位
◆楽天、国内はKNTに迫る規模、全体では6位に−主要63社に追加、海外は途上(10/06/16)
第4位
◆HIS、10年中間期は減収減益も通期は増収へ−夏の予約好調、単価上昇見込み(10/06/15)
第5位
◆主要63社、4月の海外旅行取扱額は1.7%増、2ヶ月連続でプラス成長(10/06/16)
第6位
◆大韓航空、関空/清州間で定期チャーター運航へ−9月以降の定期便化めざす(10/06/15)
第7位
◆夏休み旅行、欧州と国内が人気、東南アジアは減少−アップルワールド調査(10/06/15)
第8位
◆フィレンツェに新ラグジュアリーホテル開業−15世紀の山荘を利用(10/06/17)
第9位
◆全日空、ガンダムジェット就航、機内でオリジナル“ガンプラ”販売も(10/06/16)
第10位
◆オーストラリア政観、オージー王子キャンペーン当選者を決定(10/06/16)