メキシコ、原油流失は「影響なし」−日本人渡航者数15%から20%増目標

  • 2010年6月22日
 メキシコ観光局、カンクン観光局、リビエラ・マヤ観光局はこのほど、セミナーを開催した。メキシコ観光局駐日代表のパトリシア・ナハル氏は、観光への影響が懸念されているアメリカル、イジアナ州でのメキシコ湾原油流出に関して「メキシコ湾の海流は東から西へ向かっており、メキシコのビーチには一切影響を及ぼさない」と安全性を強調した。

 メキシコは昨年発生した新型インフルエンザにより深刻なダメージをうけたものの、ナハル氏によると、2010年1月から3月の渡航者数は昨年と比べて増加しており、回復基調だという。今年の日本人渡航者数は前年比15%から20%増をめざす方針だ。駐日メキシコ大使ミゲル・ルイス・カバーニャス氏も、「昨年メキシコを訪れた観光客2100万人のうち10万人が日本人であり、また各航空会社がメキシコへの便数を増やしていることからも、メキシコへの関心が高まっていることがわかる」と日本市場に対する期待をみせた。

 セミナーでは、リタイアした熟年層やハネムーナーをターゲットとしたツアーや、メキシコだけでなく近隣諸国を組み合わせた周遊型のツアー造成も提案。また、5月21日に設定した10の観光モデルルートについても紹介し、食、リゾート、自然、文化、遺跡といったメキシコの魅力を伝えていきたい考えをみせた。今後は各地でセミナーを開催するほか、各種メディアやインターネットなどでの露出を増やし、消費者に直接情報を発信していく予定だ。