米系4社、太平洋線輸送量が2割増−5月、国際線全体も9%増

  • 2010年6月18日
 デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)、コンチネンタル航空(CO)、アメリカン航空(AA)の米系4社の5月の国際線輸送実績で、旅客輸送量をあらわす有償旅客マイル(RPM)は前年比9.0%増となった。座席供給量をあらわす有効座席マイル(ASM)は1.3%増で、ロードファクターは5.8ポイント増の82.6%となった。このうち、太平洋線はASMの4.2%増に対してRPMが20.4%増と大きく増加。ロードファクターは11.2ポイント増の83.6%と好調だった。

 DLの国際線はRPMが6.7%増となったが、ASMは0.7%増にとどめており、ロードファクターは4.7ポイント増の84.1%となった。太平洋線はRPMが27.9%増、ASMが11.7%増、ロードファクターは10.7ポイント増の84.8%と好調であった。

 UAは国際線のASMを3.4%増とし、4社の中で最も大きく拡大。これに対してRPMは13.9%増となり、ロードファクターは7.6ポイント増の82.1%となった。太平洋線はRPMが16.1%増、ASMが0.3%増、ロードファクターが11.2ポイント増の81.7%となった。

 COは、国際線のRPMが8.0%増、ASMは1.6%増、ロードファクターは4.9ポイント増の82.9%。太平洋線はRPMが21.0%増となり、4社の中で最大の伸びを記録。ASMは1.1%増で、ロードファクターは13.8ポイント増の84.1%となった。

 AAは国際線のASMを0.1%減とし、米系大手4社の中で唯一座席供給量を削減。これに対してRPMは8.8%増となり、ロードファクターは6.6ポイント増の82.8%となった。太平洋線はRPMが13.1%増、ASMが1.8%増となり、ロードファクターは4社の中で最も高い8.6ポイント増の86.7%となった。