阪急阪神交通社、09年度のツアー取扱人数が30%増−中国など牽引

  • 2010年6月17日
 阪急阪神交通社グループの2010年3月期(2009年4月1日〜2010年3月31日)のパッケージツアー取扱人数は、前年比約30%増の約87万人となった。旧阪急交通社のトラピックスやイーベリー、旧阪神航空のフレンドツアーの合計。新型インフルエンザによる影響は受けたものの、6月頃からキャンペーン商品を投入したことなどにより回復。中国が約3倍の19万2000人となったことが全体を牽引した。今後も中国、欧州を中心に堅調な推移が見込まれるという。

 一方、海外旅行取扱額は、阪急交通社が1.6%増の2181億3000万円、阪神航空が14.5%減の270億7500万円となり、単純合計では0.5%減の2452億500万円となった。業務渡航の受注低迷も含んだ数値であるものの、主力のパッケージツアーの取扱人数が約30%増であることから、パッケージツアーの単価は大きく下落したと見られる。

 この点について阪急阪神交通社ホールディングス広報部は、新型インフルエンザ後のキャンペーンで価格訴求型のツアーを多く投入したほか、比較的単価の低くなる中国の取扱人数が大きく増加したことも影響したと説明した。

 なお、国内旅行は旧阪急交通社が1.4%減の1335億300万円、旧阪神航空が2.7%減の19億5900万円、単純合計が1.4%減の1354億6200万円となった。


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