アクセスランキング、1位はJTB決算、2位も新中計−2週連続でチャーターも
[総評] 今週のアクセスランキングは、ジェイティービー(JTB)の2009年度決算の記事が1位になりました。純損益は約146億円の損失となり、過去最大の赤字となりました。需要低迷による売上高の減少にくわえ、店舗再編による特別損失を計上したことなどが影響したといいます。特別損失では、日本航空(JL)の株式と社債の評価損も加わっています。また、決算会見での説明によると、ネット販売へのシフトが予想以上の速さで進んだことや、ビジネス需要低迷による単価の減少なども減収の要因で、まさに2009年度を象徴する事柄がそろっているように思います。
これに対してJTBでは、2位の記事の通り、中期経営計画を繰り上げて2011年度と2012年度を対象とする新中期経営計画を策定することを決めました。2010年度は、新しい計画を着実に実行するための準備期間との位置づけで、ウェブ販売やチャーターの強化などに先行して取り組む方針です。また、各事業会社の社長を集めて田川博己社長からトップダウンで営業戦略を共有する体制も構築する予定です。一見すると事業会社の自主性を制限してしまうような、分社化とは反対のベクトルの動きに見えますが、田川社長は「分社化の次のステップ」であると説明されました。
お話しを伺っていると、田川社長が「グループ全体としてこれを売る」といった軸を通し、どう売るかは各市場の特性に応じて事業会社が判断するような関係をめざされているように感じました。いずれにしても、最大手であるJTBがどのような変化を遂げるのか、夏頃に大枠が決まるという次期中期経営計画の中身に大いに注目したいと思います。
なお、今週はチャーター関連の記事が2本ランクインしています。4位のスカイマーク(BC)のグアムチャーターや、5位に入った離島発着のチャーターについての記事ですが、皆様にも興味深く読んでいただけたのではないかと思います。離島発着については、ハードルは高いようですが、これまでのところ需要の開拓には成功しています。個人的には、本土の国際空港までの移動が空路(ないし海路+陸路)に限定される離島であるがゆえに、本土の地方空港よりも直行チャーターのニーズが強かったのではないかと考えています。
これが合っているか否かはわかりませんが、いずれにしても需要があるところにはあることは明確です。先週もジャルパックの家族チャーターがランクインしていましたが、チャーターに限らず、このような新しい取り組みによって需要を開拓、あるいは開発する動きが今後主流になっていかなければならないでしょうし、そうなることを心より期待しています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年5月第6週〜6月第1週:5月31日2時〜6月4日18時)
第1位
◆JTB、純損失146億円で過去最大、旅行売上1兆円割れ−10年度は黒字目標(10/05/31)
第2位
◆JTB、11年度から新中計、現計画繰り上げ−7月に基本方針、10年度は基盤整備(10/05/31)
第3位
◆旅行大手各社、夏の海外旅行予約が好調−中国回復、早期割引施策も奏功(10/06/01)
第4位
◆スカイマーク、羽田/グアム間にチャーターを計画、週2便で(10/05/31)
第5位
◆「離島発」チャーター、チャイナエアラインなど取り組み−販売好調(10/06/02)
第6位
◆日本航空、国内線機内でバースデーキャンペーン−手書きカードをプレゼント(10/06/01)
第7位
◆旅行大手6社とJL、JATA、HTJがハワイ共同キャンペーン−海外旅行の底上げを(10/05/31)
第8位
◆日本旅行、ウェブ限定海外パッケージ「ワケありセール」発売(10/06/03)
第9位
◆ガルーダ・インドネシア、関空線でも機内でビザ取得可能に−デンパサール線(10/06/02)
第10位
◆東武トラベル、寺院紹介ポータルサイトオープン−寺を「旅」で紹介(10/06/02)
これに対してJTBでは、2位の記事の通り、中期経営計画を繰り上げて2011年度と2012年度を対象とする新中期経営計画を策定することを決めました。2010年度は、新しい計画を着実に実行するための準備期間との位置づけで、ウェブ販売やチャーターの強化などに先行して取り組む方針です。また、各事業会社の社長を集めて田川博己社長からトップダウンで営業戦略を共有する体制も構築する予定です。一見すると事業会社の自主性を制限してしまうような、分社化とは反対のベクトルの動きに見えますが、田川社長は「分社化の次のステップ」であると説明されました。
お話しを伺っていると、田川社長が「グループ全体としてこれを売る」といった軸を通し、どう売るかは各市場の特性に応じて事業会社が判断するような関係をめざされているように感じました。いずれにしても、最大手であるJTBがどのような変化を遂げるのか、夏頃に大枠が決まるという次期中期経営計画の中身に大いに注目したいと思います。
なお、今週はチャーター関連の記事が2本ランクインしています。4位のスカイマーク(BC)のグアムチャーターや、5位に入った離島発着のチャーターについての記事ですが、皆様にも興味深く読んでいただけたのではないかと思います。離島発着については、ハードルは高いようですが、これまでのところ需要の開拓には成功しています。個人的には、本土の国際空港までの移動が空路(ないし海路+陸路)に限定される離島であるがゆえに、本土の地方空港よりも直行チャーターのニーズが強かったのではないかと考えています。
これが合っているか否かはわかりませんが、いずれにしても需要があるところにはあることは明確です。先週もジャルパックの家族チャーターがランクインしていましたが、チャーターに限らず、このような新しい取り組みによって需要を開拓、あるいは開発する動きが今後主流になっていかなければならないでしょうし、そうなることを心より期待しています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年5月第6週〜6月第1週:5月31日2時〜6月4日18時)
第1位
◆JTB、純損失146億円で過去最大、旅行売上1兆円割れ−10年度は黒字目標(10/05/31)
第2位
◆JTB、11年度から新中計、現計画繰り上げ−7月に基本方針、10年度は基盤整備(10/05/31)
第3位
◆旅行大手各社、夏の海外旅行予約が好調−中国回復、早期割引施策も奏功(10/06/01)
第4位
◆スカイマーク、羽田/グアム間にチャーターを計画、週2便で(10/05/31)
第5位
◆「離島発」チャーター、チャイナエアラインなど取り組み−販売好調(10/06/02)
第6位
◆日本航空、国内線機内でバースデーキャンペーン−手書きカードをプレゼント(10/06/01)
第7位
◆旅行大手6社とJL、JATA、HTJがハワイ共同キャンペーン−海外旅行の底上げを(10/05/31)
第8位
◆日本旅行、ウェブ限定海外パッケージ「ワケありセール」発売(10/06/03)
第9位
◆ガルーダ・インドネシア、関空線でも機内でビザ取得可能に−デンパサール線(10/06/02)
第10位
◆東武トラベル、寺院紹介ポータルサイトオープン−寺を「旅」で紹介(10/06/02)