JTBトラベランド、電子看板をカウンターに導入−待ち時間の販促に活用

  • 2010年6月4日
 JTBトラベランドはこのほど、旅行カウンターにデジタルサイネージ(電子看板)を導入し、来店者向けの新たな販促サービスを開始した。チケット発券時の待ち時間などの接客の合間を利用し、販促活動として有効活用するねらいだ。同社では2009年度に首都圏地区6店舗でテスト設置を実施しており、接客者の53%が動画情報を15秒以上閲覧、うち50%が広告の内容をより詳しく知りたがったと好評だったことから、今回の導入につながった。現在、北海道を除くJTBトラベランド東日本エリアの195店舗に約850台を設置しており、2011年度には全国約400店舗への拡大をめざす。

 デジタルサイネージでは、旅行先の案内や旅行傷害保険、旅行グッズの案内、各種キャンペーン情報などを動画で放映するほか、地理検定などのクイズも用意。コンテンツは季節に応じて数ヶ月単位で更新する。さらに、留守宅のホームセキュリティや旅行用品などの旅行に関連した企業の広告の放映も実施する予定で、10社程度のスポンサーを見込んでいる。今後は、すでに稼動している電子カルテシステムと連動させ、最終日程表にサイネージで扱った広告を入れ込むなど、消費者ごとに広告のアプローチをおこない、訴求効果を高め販売促進につなげる取り組みも実施していく。