伊・ブレシャ、周辺都市と組み合わせた商品を−2015年のミラノ万博に期待

  • 2010年6月1日
 北イタリアのロンバルディア州に位置するブレシャからセールスミッションが来日し、このほどイタリア政府観光局(ENIT)の協力のもと観光セミナーを実施した。来日したブレシャツーリズム所長のアレッシオ・メリーゴ氏は「ブレシャはあまり知られていないが、歴史、文化で有意義なものをもっている」とし、ブレシャを発着点とするカーレース「ミッレ・ミリア」をはじめブレシャの魅力を訴えた。

 2009年のブレシャへの日本人訪問者数は、世界中から訪れる外国人訪問者に占めるシェアで、到着者数は0.1%の1944人、宿泊数は0.06%の5190泊。メリーゴ氏は、日本人の多くがローマやヴェネツィアなど有名な観光地に集中している現状を指摘した上で、ブレシャがミラノとヴェネツィアの中間地にあり、ミラノ、ヴェローナ、マントヴァ、クレモナといった有名な観光都市からおよそ1時間の距離にあるアクセスの良さをアピール。周囲の観光地との組み合わせでの商品造成に期待をみせた。

 なかでもブレシャのガルダ湖畔での宿泊は「ヴェネツィアやミラノの中心地に宿泊するのとは違う、静かな楽しみが得られる」とアピール。今後は2015年のミラノ万博を視野に入れ、「ブレシャを周辺都市の1つとして売り込んでいく」方針だ。