ハワイアン航空、羽田/ホノルル線就航へ準備進む−2便目の運航もめざす

  • 2010年5月20日
 ハワイアン航空(HA)は5月19日、メディア向けの朝食会を開催した。HA代表取締役社長兼CEOのマーク・B.ダンカリー氏は、「羽田/ホノルル線の就航が実現に近づきつつある。非常に嬉しい」と挨拶した。さらに、もともと1日2便で申請していたことから、「1日1便の一時承認を受け、まずは正式な認可を取り付けることが優先。その後2便目も就航させたい」と意欲を見せた。米国連邦運輸省(DOT)の担当者とともに正式な認可を得られるよう1ヶ月以内にも改めて来日する予定だ。

 販売に際しダンカリー氏は、「旅行会社と直販をバランスよく展開したい」と話す。「日本はアメリカとは違うマーケット。旅行会社と協力して販売したい」との考えだが、正式な認可を得ていないため今後継続して旅行会社との話しあいを進める。また、羽田の国内線ハブとしての機能を活用すれば地方発需要の取り込みも考えられるが、国内線との提携などについてはまだ正式に認可されていないため未定。ただし、接続できる便があれば考えたいという。

 ダンカリー氏は就航に際し、スケジュールを重視。羽田を深夜前に出発し、ホノルルに同日の正午に到着することで仕事を終えてから出発し、到着後すぐにホテルへチェックインできたり観光したりと、時間を有効につかえるように計画した。一方、復路はホノルルを夕方出発し翌日午後10時頃に到着。使用機材は総座席数264席のボーイングB767-300ER型機を予定しているが、2010年内にエアバスA330-200型機を2機増やして4機になることから、「いずれは同路線で使用したい」との考えを示した。このほか、日本語を話す客室乗務員はすでに採用しているが、今後のサービス充実に向けて採用活動を開始している。


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