名鉄の旅行業、09年度の営収は前年並み−今期の回復に期待

  • 2010年5月13日
 名古屋鉄道の2010年3月期(2009年4月1日〜3月31日)の連結業績で、名鉄観光サービスなどを含むレジャー・サービス事業は、営業収益が前年比7.1%減の583億8300万円、営業損益が7億7700万円の赤字(前年、2億2900万円の赤字)となった。このうち旅行業は、景気後退や新型インフルエンザの影響などもあり、海外旅行、国内旅行ともに上半期を中心に取扱高が減少。ただし、通期での営業収益は141億7700万円で0.2%減にとどまった。

 このほか、ホテル業で名鉄イン名古屋桜通の建設に着手したほか、既存ホテルの営業力も強化。観光施設でも改装などを実施した。しかし、旅行業同様、市場環境の悪化により宿泊者数、利用者数が落ち込んだという。

 なお、名古屋鉄道財務部によると、2011年3月期(2010年4月1日〜2011年3月31日)について事業別の業績予想は公表していない。ただし、「2010年度は、例えばホテルで法人の出張や宴会需要が大きく減少して影響を受けたが、下期以降は少しずつ回復傾向が出ている」とし、今後の需要回復に期待を示した。