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滋賀旅協がヘルスツーリズムガイドを養成 6月開講

 協同組合滋賀県旅行業協会(矢野明理事長)が琵琶湖周辺の低山をフィールドにしたヘルスツーリズムのガイド養成講座を開講する。自然に関する案内スキルのほか、森林浴の効能や健康に対する知識を得てもらい、着地型ニューツーリズムの担い手を養成するねらい。現在、県外を含め広く受講者を募集している。

 講座は、6月の毎週金曜日に4回連続で開く。森林療法や自然ガイドの専門家を講師に招き、すべて受講した人には証明書を発行し、ヘルスツーリズムの散策案内人として登録する。

 6月4日の東京農業大学・上原巌准教授による「森林療法について」を皮切りに、11日が日本医科大学・李卿講師の「森林の医療効果について」。18日は、滋賀県立朽木いきものふれあいの里・青木繁館長の「森の案内と注意点」と、びわこ成蹊スポーツ大学・中野友博教授の「自然体験の効果」、25日は彦根市民病院・黒丸尊治緩和ケア部長が「心と体の結びつき」、京都嵯峨芸術大学・真板昭夫教授が「ニューツーリズムにおける地域開発とガイドの専門性」をテーマに講義する。

 矢野理事長は「官民協同で、滋賀ならではのヘルスツーリズムを立ち上げたい」と意気込み、次年度には旅行商品化につなげる予定だ。

 また、同協会ヘルスツーリズム事務局の斎藤邦男さんは「琵琶湖周辺の山々は、水を育む生命の森です。1人でも多くの人に参加いただき、旅行も健康産業の一部として地域社会へ貢献したいと思っています」。ヘルスツーリズムに関心がある人であれば県内外を問わないが、観光従事者に特に参加を呼びかけている。


情報提供:トラベルニュース社