DS模擬問題：スウェーデン編 緑に囲まれたアート・スポットを巡る
問 ストックホルムにある博物館のうち、ガムラ・スタン（旧市街）に位置するのは以下のうちどれか
A ヴァーサ号博物館
B 北方民族博物館
C ノーベル博物館
D スカンセン野外博物館
――正解は下記へ
ココに注目！
▽中世の街並みが残るガムラ・スタン
森と湖に囲まれた景観から“世界で最も美しい首都”と呼ばれるストックホルムは、芸術の都としても知られ、市内には多数の博物館や美術館が集まっている。1252年に設立されたストックホルム発祥の地でもあるガムラ・スタンは、往時の街並みがそのまま残され、まるで絵画のような風景が広がっていることからストックホルムでも有数の観光スポットとなっている。この一帯には1279年に建立されたストックホルム最古の建物である大聖堂をはじめ、16世紀に建てられたバロック様式のドイツ教会、13世紀に修道院として建立された後ゴシック様式の教会に改築されたリッダーホルム教会など、歴史的な建造物が集まっている。アンティーク・ショップやレストラン、カフェも多く、石畳の曲がりくねった路地は散策にも最適だ。
ガムラ・スタンを代表する観光スポットとなっている王宮には600室を超える部屋があり、世界最大規模の王宮のひとつ。現在の建物は13世紀の城塞跡に1760年に建てられたもので、宝物の間や王室武具博物館などを見学することができるほか、厳粛な衛兵の交代式も行っている。なお、現在の王室の居城はストックホルム近郊のドロットニングホルム宮殿だ。ガムラ・スタンの証券取引所の建物を使ってオープンしたノーベル博物館では、ノーベル賞の提唱者となったダイナマイトの発明者、アルフレッド・ノーベルの生涯をはじめ、ノーベル賞についての興味深い展示が見られるほか、カフェやミュージアムショップも併設されている。
▽芸術の宝庫シェップスホルメン
ガムラ・スタンの東に位置するシェップスホルメン島には、近代美術館、写真美術館、建築博物館、そして東洋美術館があり、アート観賞に便利なスポットとなっている。スペイン人建築家のラファエロ・モネオが設計した近代博物館では、20世紀から現代に至る芸術作品が展示されており、ピカソやダリ、マティス、ミロ、ジャコメッティなどの作品も観賞することができる。また、島のすぐ対岸にはスウェーデン最大規模のアート・スポット、国立美術館が建つ。ここではカール・ラーション、アンデシュ・ソーン、ブルーノ・リリエフォッシュなどスウェーデンを代表する作家の作品をはじめ、レンブラントやルノワール、ゴヤ、ドガなどの作品も展示している。絵画やデッサン、彫刻作品に加え、1900年から2000年に至る北欧の家具や工芸品などのデザインの変遷をたどることも可能だ。
このほかにも、歴史に興味があればぜひ足を運びたいのがヒストリスカ博物館だ。館内ではスウェーデンの石器時代の出土品からヴァイキング時代の遺物、中世の装飾品まで、展示品を通じて1万年を超える長い歴史を時代別に振り返ることができる。なかでも圧巻なのがゴールド・ルームと呼ばれる展示室に納められた3000点におよぶ国宝級の宝飾品の数々。ヴァイキング時代の銀製のペンダントや宝石で装飾された中世の聖遺物箱などが展示されている。
▽庭園の島ユールゴーデン
ストックホルム東部、かつて王室の狩猟場となっていた森があるユールゴーデンは、緑豊かな庭園の島として市民の憩いのスポットで、ユニークな博物館が集まっていることでも知られている。なかでも人気が高いのは、17世紀建造の戦艦を展示したヴァーサ号博物館だ。全長69メートルと、当時最大規模の戦艦だったヴァーサ号は処女航海で沈没、333年の時を経て1961年に海底から引き上げられた。往時のままに修復された船の95％はオリジナルで、船体に施された壮麗な装飾も一見の価値がある。すぐ近くにはルネサンス様式の建物が目を引く北方民族博物館もあり、館内では各地の伝統文化や手工芸品など、興味深い展示を見学することが可能だ。
また、ユールゴーデンの丘陵地に1891年に創設されたスカンセン野外博物館は、世界最古の野外博物館でもある。スウェーデン各地の伝統や生活様式を後世に伝えることを目的に造られたもので、150軒の解体・移築された家屋があるほか、ガラス工芸や陶芸、ブリキ細工、パン焼きなどの実演を見たり、売店で工芸品を購入したり、ファミリーにも人気のスポットとなっている。ここでは夏至祭などの伝統行事が体験できるほか、クリスマスの時期にはクリスマス市も開催される。このほかに子ども連れにおすすめの博物館としては、「長くつ下のピッピ」や「やかまし村の子どもたち」などで知られる、スウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの世界を再現したテーマパーク、ユニバッケン‐アストリッド・リンドグレーン博物館がある。
正解：C
写真提供：スカンジナビア政府観光局
A ヴァーサ号博物館B 北方民族博物館
C ノーベル博物館
D スカンセン野外博物館
――正解は下記へ
ココに注目！
▽中世の街並みが残るガムラ・スタン
森と湖に囲まれた景観から“世界で最も美しい首都”と呼ばれるストックホルムは、芸術の都としても知られ、市内には多数の博物館や美術館が集まっている。1252年に設立されたストックホルム発祥の地でもあるガムラ・スタンは、往時の街並みがそのまま残され、まるで絵画のような風景が広がっていることからストックホルムでも有数の観光スポットとなっている。この一帯には1279年に建立されたストックホルム最古の建物である大聖堂をはじめ、16世紀に建てられたバロック様式のドイツ教会、13世紀に修道院として建立された後ゴシック様式の教会に改築されたリッダーホルム教会など、歴史的な建造物が集まっている。アンティーク・ショップやレストラン、カフェも多く、石畳の曲がりくねった路地は散策にも最適だ。 ガムラ・スタンを代表する観光スポットとなっている王宮には600室を超える部屋があり、世界最大規模の王宮のひとつ。現在の建物は13世紀の城塞跡に1760年に建てられたもので、宝物の間や王室武具博物館などを見学することができるほか、厳粛な衛兵の交代式も行っている。なお、現在の王室の居城はストックホルム近郊のドロットニングホルム宮殿だ。ガムラ・スタンの証券取引所の建物を使ってオープンしたノーベル博物館では、ノーベル賞の提唱者となったダイナマイトの発明者、アルフレッド・ノーベルの生涯をはじめ、ノーベル賞についての興味深い展示が見られるほか、カフェやミュージアムショップも併設されている。▽芸術の宝庫シェップスホルメン
ガムラ・スタンの東に位置するシェップスホルメン島には、近代美術館、写真美術館、建築博物館、そして東洋美術館があり、アート観賞に便利なスポットとなっている。スペイン人建築家のラファエロ・モネオが設計した近代博物館では、20世紀から現代に至る芸術作品が展示されており、ピカソやダリ、マティス、ミロ、ジャコメッティなどの作品も観賞することができる。また、島のすぐ対岸にはスウェーデン最大規模のアート・スポット、国立美術館が建つ。ここではカール・ラーション、アンデシュ・ソーン、ブルーノ・リリエフォッシュなどスウェーデンを代表する作家の作品をはじめ、レンブラントやルノワール、ゴヤ、ドガなどの作品も展示している。絵画やデッサン、彫刻作品に加え、1900年から2000年に至る北欧の家具や工芸品などのデザインの変遷をたどることも可能だ。このほかにも、歴史に興味があればぜひ足を運びたいのがヒストリスカ博物館だ。館内ではスウェーデンの石器時代の出土品からヴァイキング時代の遺物、中世の装飾品まで、展示品を通じて1万年を超える長い歴史を時代別に振り返ることができる。なかでも圧巻なのがゴールド・ルームと呼ばれる展示室に納められた3000点におよぶ国宝級の宝飾品の数々。ヴァイキング時代の銀製のペンダントや宝石で装飾された中世の聖遺物箱などが展示されている。
▽庭園の島ユールゴーデン
ストックホルム東部、かつて王室の狩猟場となっていた森があるユールゴーデンは、緑豊かな庭園の島として市民の憩いのスポットで、ユニークな博物館が集まっていることでも知られている。なかでも人気が高いのは、17世紀建造の戦艦を展示したヴァーサ号博物館だ。全長69メートルと、当時最大規模の戦艦だったヴァーサ号は処女航海で沈没、333年の時を経て1961年に海底から引き上げられた。往時のままに修復された船の95％はオリジナルで、船体に施された壮麗な装飾も一見の価値がある。すぐ近くにはルネサンス様式の建物が目を引く北方民族博物館もあり、館内では各地の伝統文化や手工芸品など、興味深い展示を見学することが可能だ。 また、ユールゴーデンの丘陵地に1891年に創設されたスカンセン野外博物館は、世界最古の野外博物館でもある。スウェーデン各地の伝統や生活様式を後世に伝えることを目的に造られたもので、150軒の解体・移築された家屋があるほか、ガラス工芸や陶芸、ブリキ細工、パン焼きなどの実演を見たり、売店で工芸品を購入したり、ファミリーにも人気のスポットとなっている。ここでは夏至祭などの伝統行事が体験できるほか、クリスマスの時期にはクリスマス市も開催される。このほかに子ども連れにおすすめの博物館としては、「長くつ下のピッピ」や「やかまし村の子どもたち」などで知られる、スウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの世界を再現したテーマパーク、ユニバッケン‐アストリッド・リンドグレーン博物館がある。正解：C
写真提供：スカンジナビア政府観光局