イタリア政観、旅行会社のツアー発表会を開催、研修旅行の成果を披露

ENITアジア・オセアニア局長のエンリコ・マルティーニ氏は冒頭、「人気のある場所を強化して売ることはマーケティングの鉄則」としながらも、新しいデスティネーション開発の必要性を訴え、今回発表されるツアーは「芸術やグルメといった“ルーティン”に加え、新たな魅力が盛り込まれている」と期待を示した。
新ツアーではそれぞれヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州、BBIの代表的な魅力を押さえたツアー造成がなされており、例えばヴァッレ・ダオスタ州では、モンブランやモンテローザといった山々や国立公園でのトレッキングやハイキングをメインにしたプランが登場。初心者でもじっくりとアルプス山脈を楽しめる内容が多かった。

BBIをテーマにしたものでは、「魅力的ではあるものの英語が通じにくい、交通が不便」といった点から、FITのリピーター層をターゲットにしたものが多い。「イタリアのすべてがある」というキャッチフレーズのとおり、素朴な村の伝統工芸に触れ、田園風景を眺めながら“マンマ”の料理を楽しむといったプランだが、世界遺産や有名な観光地にも立ちよる内容だ。
なお、競合他社の社員の前で新ツアーを発表するこの試みは、研修旅行に参加しなかった人々と知識や教訓を共有するのにも役立っている様子。会場を埋め尽くすほど参加者も多く、ENITでは今後もこうした機会を設けていきたい考えだ。