KNT、海外団体復活に全力、40%増へ−ホリデイは新体制でスピード感

KNT執行役員の權田昌一氏によると、現在「団体の見積件数が増えてきている」といい、その内容も、「安いスケルトンのものばかりでなく、内容の濃いものが増えてきている」ところ。「まだトンネルの出口とはいえないが、明かりらしいものは見えている」との認識で、こうした追い風を有効に活用する考えだ。
また、2010年はハワイを含めて長距離デスティネーションが伸びると分析しており、見積の依頼でも増えているという。KNTでは、今年からヨーロッパでの仕入方法を変更したといい、權田氏は「団体でも勝負できる料金でホテルが取れるようになる」と語った。
▽ホリデイ、通年16%増へ−上海万博など「イベント」も強化

また、上海万博などで攻勢をかけ、「イベントに強いKNT」(權田氏)の復活もめざす。すでにバンクーバーオリンピックは「目標をはるかに超えている」(同)ところで、ワールドカップ南アフリカ大会の取り扱いも順調。ハワイの「まつりインハワイ」でも昨年を上回る送客をめざす。
なお、2009年に実施した台湾送客キャンペーンは9万人の目標を達成。權田氏によると、2010年は重点デスティネーションだけでなく団体旅行のキャンペーンなども検討しており、2月中には決定する予定という。
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