JTB、欧州事業の経営統合を推進、発・受けを事業ユニット化−人事異動も

  • 2010年1月19日
 ジェイティービー(JTB)は、JTB Europeグループとツムラーレグループの資本再編を実施し、Travel Plaza (Europe)の統括下で経営統合を進める。これまで会社単位で分散していた「受け」と「発」の機能をそれぞれの事業軸で一体化し、「受事業(デスティネーションユニット)」「発事業(マーケティングユニット)」の2事業ユニットを確立。これにより、シナジー効果を追求する。ツムラーレは北欧を主力としたオペレーターで、2008年1月にJTBが株式の80%を取得し、子会社化していた。

 デスティネーションユニットは、欧州インハウス・インバウンド事業が中核で、ロンドン、パリ、ローマ、マドリード、アムステルダム、フランクフルト、ジュネーブを「エリア1」として設定。「エリア2」はブタペスト、プラハ、ウィーン、ザグレブ、アテネ、モスクワ、サンクトペテルブルク、ヘルシンキ、オスロ、ストックホルム、コペンハーゲン、タリンを含め、合計で2エリア19拠点で事業を展開する。

 一方、マーケティングユニットは、欧州発のアウトバウンド事業をロンドン、パリ、ローマ、フランクフルト、マドリード、バルセロナ、モスクワ、ヘルシンキ、ストックホルム、コペンハーゲン、プラハ、ブタペスト、ウィーン、アテネの14拠点で推進する。

 なお、デスティネーションユニット、マーケティングユニットとも、各拠点の拠点長が営業支店長、ないし発営業支店長となる。詳細は、2月1日付けで実施する人事異動の記事(リンク)を参照のこと。


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