日本旅行は2010年1月1日付けで東北営業本部を分社し、「日本旅行東北」を設立する。100％子会社を新たに設立し、東北エリアの営業を譲渡する。日旅広報室によると、団体営業の強化をねらうもので、地域の有力企業や学校に密着した営業の展開をめざす。また、社員採用を独自に進めることで、地域への密着度合いを増していく。

　代表取締役社長には現執行役員・東北営業本部長の大野雅利氏が着任する予定。事業譲渡の期日は、第1種の旅行業登録や取引先との契約関係の作業を経た4月1日の予定だ。商品の企画造成や仕入れ業務などは譲渡しない。譲渡の対象となる店舗数は15店舗で従業員数は78名。2009年度の販売高見込みは、国内旅行が約56億5100万円、海外旅行が約9億8000万円、合計が約66億3200万円。

　なお、日本旅行では1995年に北海道で分社化を実施しており、「軌道に乗っている」といい、東北でも「地域の旅行会社としてシンパシーを獲得し、営業を展開して良く」方針。その他の地域については、「やらないわけではないが未定」といい、今後、市場の特性や状況を見極めて判断する考えだ。


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