年末年始の海外旅行は4.1%減予想、近場が堅調−JTB調査、国内は2.5%減に
また、円高傾向と燃油サーチャージ額の低下は追い風になっており、例えばウォン安が続く韓国は4.7%増の11万1000人で、大幅に増加した前年をさらに上回る見通し。燃油サーチャージ額の値下がりや近場への人気集中などにより、旅行費用は15.1%減となっている。総旅行消費額は18.6%減の1090憶円となる予想だ。
方面別で最も減少率が大きかったのは南太平洋の25%減(3000人)で、米国本土も15.2%減(2万8000人)で5000人減となった。前年を上回るのは韓国のみだが、中国、マレーシア、カナダ、ニュージーランドは前年並みを維持した。
出発日のピークは、ルックJTBでは12月29日と30日が中心で、年始の出発が減少。比較的に旅行代金が安い12月23日前後の出発では、遠距離、近距離ともにプラス成長する見込みだ。また、旅行代金が値下がりする1月6日前後に出発して1月9日から11日の3連休を利用する旅行者も多いという。
なお、国内旅行人数は2.5%減の2850万人と予測。利用交通機関で乗用車が9.8ポイント増の68.4%となり、高速道路値下げの効果が出ているという。国内旅行の平均費用は3.6%減の3万2400円、総消費額は6.0%減の9234憶円となる見込みだ。
調査は、全国200地点で15歳から79歳までの男女1200名にアンケートを実施したほか、JTBや航空会社の予約状況、業界動向などから推計した。