アクセスランキング、1位は2週連続でJTB店舗再編−JAL「争奪戦」も

  • 2009年12月5日
[総評] 今週の1位は、先週に続きジェイティービー(JTB)の店舗再編の話題が入りました。総合旅行会社にとって最大の経営資源ともいえる「店舗」のあり方を、最大手のJTBが見直そうとしているわけですから、大きな注目が集まるのも当然といえるでしょう。今のところ他社で目立った動きはありませんが、旅行関連商品・情報の流通インフラである店舗網を現在の旅行市場に適した形態に作り変える必要性が今後増してくる可能性はあります。先鞭をつけるJTBが実際にどのように再編し、新しい店舗網がどのように機能するかに注目が集まります。

 また、旅行会社の話題では、ジャルパックが募集型企画旅行のブランドを2010年度上期から「JALパック」に変更する方針であることをお伝えした記事もランクインしました。知名度の高い「JAL」のブランドを打ち出すほか、顧客目線での商品展開を強化するとのことです。現在の環境下で、各社がお客様のニーズをこれまで以上に重視する姿勢を打ち出す中、ジャルパックがどのようにそれを実現するのか、あるいはジャルパックが考える顧客目線とは何かについて是非お話を伺ってみたいと考えております。

 このほか、掲載が金曜日であったためか10位に留まりましたが、日本航空(JL)の支援をめぐるデルタ航空(DL)とアメリカン航空(AA)の動きもランクインしています。また、日米航空交渉で妥結が予想されるオープンスカイや、それを前提としてスターアライアンスの日米3社が計画する路線の共同展開などもあり、日本の空の未来を左右するニュースが続いています。今年も残すところ1ヶ月を切りましたが、まだまだこれらの進捗が紙面を賑わせそうです。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(11月最終週、12月第1週:11月30日2時〜12月04日18時)
第1位
JTB、グループ各社機能再編へ−店舗、国内商品改革でタスクフォース設置(2009/11/30)

第2位
コンチネンタル航空、路線拡大あっても縮小なし−羽田就航にも意欲(2009/11/30)

第3位
日本航空、ロンドンの出発ラウンジを変更、サクララウンジは閉鎖(2009/12/01)

第4位
「JALパック」ブランド復活へ−顧客目線を強化で取扱人数1割増めざす(2009/12/01)

第5位
ジェットスター航空、関空/ケアンズ線を再開−デイリーのアクセス実現(2009/12/02)

第6位
JTB、中間期は6年ぶりの純損失−インフルで取扱額600億円減(2009/11/30)

第7位
日本航空、松本空港から地点撤退−FDAが2路線承継へ(2009/12/01)

第8位
ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル、とよた真帆さんを観光大使に任命(2009/12/01)

第9位
HIS、09年10月期は減収増益の見通し−下方修正も増益確保、営利は71億円(2009/12/01)

第10位
JAL支援で米系2社が火花、独禁法適用除外の可否が焦点化(2009/12/04)