NH・UA・CO、日米路線を共同展開へ−オープンスカイ後に独禁法除外を申請

  • 2009年12月4日
 全日空(NH)、ユナイテッド航空(UA)、コンチネンタル航空(CO)の3社は、日米間の路線を共同で展開する方針を固めた。日米間の航空協議がオープンスカイで合意した場合、両国政府にATI(独占禁止法適用除外)を申請する。NH広報室によると、収益をプールする可能性など詳細は未定だが、運賃や路線設定、サービスなどを共同で展開する。実現すれば、例えば同じ路線を運航している場合に出発時間をずらしたり、一部のサービスを共通化することで効率化をはかり、運賃の値下げにつなげる動きなどが可能になる。

 なお、経営再建をめざす日本航空(JL)も、ATIが容認された場合には「必然的に共同事業を検討することになる」(JL広報部)という。JLに対してはデルタ航空(DL)とアメリカン航空(AA)が提携を申し出ており、JLがどちらの航空会社を選択するかにも注目が集まる。


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