HIS、09年10月期は減収増益の見通し−下方修正も増益確保、営利は71億円

  • 2009年12月1日
 エイチ・アイ・エス(HIS)は11月27日、2009年10月期(2008年11月1日〜2009年10月31日)の通期業績予想を前回予想から下方修正した。取扱人数は前年を上回ったものの、燃油サーチャージの値下げによる目減りや旅行商品単価の下落などにより、売上高は前年比11.8%減、前回予想比2.3%減の3248億5000万円となる予測。ただし、本業である旅行業の儲けをあらわす営業利益は、商品造成など原価管理体制の強化により前回予想比2.7%減ながら前期比20.3%増の71億円となる見通しだ。

 このほか、経常利益は、米ドルの為替予約で実際の期末為替レートが想定を下回り、営業利益の減少も含めて前回予想比8.3%減の55億円、前期比11.3%減の60億円を予想。純利益は経常利益の減少などが影響し、前回予想比2.9%減の33億円とした。ただし、前年は有価証券の時価下落による投資有価証券評価損として29億3300万円を特別損失に計上していたため、前年比では32.7%増となる見込みだ。



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