エイチ・アイ・エス（HIS）は9月16日、現在展開中のキャンペーンの表示を「今なら10月以降出発は燃油サーチャージかかりませんキャンペーン※9月出発を除く」に変更した。これは9月1日から9月24日までの期間で実施していた「今なら燃油サーチャージいただきませんキャンペーン」の「いただきません」を「かかりません」に変更したもの。該当部分について、旅行業公正取引協議会（旅公協）から、消費者に誤認を与えるとして、広告表示の見直しを要請されていた。

　旅公協によると、見直しを要請したポイントは対象コースについて（1）9月実施のコースが含まれていたこと、（2）9月中の発券の場合は燃油サーチャージ徴収の対象外であること、（3）10月出発以降の商品についても航空会社側が燃油サーチャージを徴収するとしているのに“いただきません”というのは誤認を与える恐れがあること、の3点。これに対し、HISでは「お客様に誤認を与えることは望んでいない。よりわかりやすい表記にした」として旅公協に相談し、表示を改めた。

　なお、旅公協では、「燃油サーチャージを企業努力によって旅行会社が負担することは問題ない。明確な根拠を示すことが必要」と説明した。