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旅行好きの夏休み旅行、実施率は75.7%で増加−新型インフル手配時期に影響

  • 2009年9月15日
 フォートラベルが会員を対象に実施した「2009年夏の旅行動向調査」によると、今年の夏の休暇で旅行や帰省を実施した人は全体の75.7%で、前年の結果より6.2%増となった。内訳は「海外旅行」は35.4%で前年より0.4ポイント増加で、旅行好きのあいだでは新型インフルエンザによる需要減退は見られなかったようだ。また、「国内旅行」は25.8%で前年同だが、高速道路料金の休日上限1000円など出かけやすい条件がそろった「帰省」が9.2%で4.9ポイント増、「日帰り旅行」が5.3%で1.0ポイント増とシェアを広げた。逆に、「自宅中心で過ごす」が20.4%で5.3ポイント減と減少した。

 海外旅行に注目すると、旅行の手配時期は「1ヶ月以上〜2ヶ月未満前」が最も多く、30.7%。旅行予約完了率で見ると、昨年は旅行実施日から2ヶ月前までに手配を完了した率が75.3%であったが、今年は43.5%で約半数。1ヶ月前までの完了率で前年とほぼ同じ水準となり、手配時期が1ヶ月ほど遅い傾向が見られる。これについて、フォートラベルでは、旅行予約のピークとなるゴールデンウィーク明けに新型インフルエンザが拡大し、渡航自粛を促す企業や学校が増えた影響とみている。


▽秋の連休の旅行予定者は34.5%。「まだ決めてない」が最多

 一方、9月19日から23日の5連休の過ごし方については、「まだ決めてない」が40.2%と最も多く、「仕事」が18.6%で続いた。旅行を計画している人は全体の34.5%で、内訳は「海外旅行」が11.1%、「国内旅行」が15.8%、「帰省」が4.0%、「日帰り旅行」が3.6%。休暇が自由に取れる人のなかでは、「高い時期で混雑が予想されるので連休は避ける」というコメントもあったという。

 同調査は8月27日から9月2日の6日間、フォートラベルの会員に対して実施した。対象とする休暇は7月1日から9月30日に取得したものと規定。有効回答数は1036件であった。