DS模擬問題:マリアナ編 ロタ島の交通機関

  • 2009年9月7日
問 ロタ島の交通機関として利用可能なものはどれか

A 路線バス
B シャトルバス
C レンタカー
D タクシー



−−正解は下記へ
                                
                                            
                                             
ココに注目!



▽素朴な島の自然に触れる

 サイパン島の南約135キロに位置するロタ島。面積が約85平方キロの小さな島は、今なお手つかずの自然に包まれたエコアイランドだ。路線バスやタクシー、観光客用のシャトルバスといった公共交通機関がなく、空港からはホテルの送迎バスかレンタカーが交通手段になる。のんびりとしたこの島では、素朴で美しい自然を心身で感じる旅をしたい。

 ロタ島の特徴は、何といっても“ロタブルー”と称される鮮やかな青い海だろう。息をのむほどの海の美しさは、まずロタ島へ向かう飛行機の中から見ることができる。旅行者が訪れる代表的なビーチは、島の中部に位置する白砂のテテトビーチ。驚くほど透明度が高く、浅瀬にも熱帯魚が泳ぐビーチは、子ども連れでも安心して海水浴が楽しめる。

 美しい海といえば、テテトビーチの東に位置するスイミングホールにも足を延ばしたい。ここは、真水が湧き出す天然のプールとなっており、肉眼でフィッシュウォッチングをしたり、スノーケリングをするのがおすすめ。ダイビング派には、晴れていれば透明度が70メートル以上にもなるロタホールや島きってのスノーケリングポイントであるコーラルガーデンが人気だ。

 陸地ではまず、十字架の建つクロス・ポイントへ行ってみよう。島の中心地ソンソン村が一望できるビューポイントになっており、西に突き出た標高143メートルのタイピンゴット山(通称・ウエディングケーキマウンテン)を見渡すことができる。その真下は高さ30メートル、奥行き約50メートルの鍾乳洞トンガケーブとなっており、太平洋戦争中は旧日本軍の野戦病院として使用されていたことで知れられている。ほかに、大戦後に米国政府によって1000本のヤシが植えられた千本ヤシ(現在は数百本に減っている)、古代チャモロ人の石柱遺跡が残るタガ・ストーン遺跡、約40種の野鳥が飛び交うバード・サンクチュアリなどの見どころがある。


▽個性的なホテルでロタの旅をアレンジ

 ロタ島の宿泊施設は主に3軒。最も大きなホテルは、18ホールのゴルフコースを併設する「ロタリゾート&カントリークラブ」(51室)だ。2ベッドルームもしくは4ベッドルームの全室スイートとなっているので、ファミリーや小グループに人気が高い。また、レストランやバー、スパなどの施設も充実しているほか、拡充したギフトショップではローカルフードの土産物を充実させた。

 テテトビーチまで徒歩10分の距離に位置する「ザ・ロタ・ホテル」(30室)は、今年リノベーションが完了した。客室をはじめ、レストラン、プール、ギフトショップを改装し、新たにネットカフェを新設している。

 ロタらしい素朴さを求めるなら、テテトビーチとスイミングホールの中間に位置する「ロタココナッツビレッジ」。敷地内に12棟(24室)のコテージが点在し、鳥の声や波の音に包まれた自然の中で過ごすことができる。レストランでは、ディナーにチャモロ料理が用意され、ロタならではの素朴な味わいが好評だ。

 ロタ島では、いずれのホテルも独自のオプショナルツアーを催行している。ダイビングやボートピクニックといったマリンアクティビティはもちろん、島内観光やどこに行くかわからないミステリーツアーなどもありユニーク。レンタカー以外に交通手段のない島なので、ホテル主催のオプショナルツアーはぜひ参加したい。また、ホテルでレンタサイクルを借りて、自由に島を巡るのもいいだろう。


▽ロタ島へのアクセス、チャーター便が需要活性に一役

 ロタ島へは現在、フリーダム航空(FP)と、ケープエアおよびコンチネンタル航空(CO)の共同運航便が、それぞれサイパンとグアムからロタ島を結んでいる。FPはグアム発、サイパン発とも毎日2便、COはグアム発、サイパン発とも週2便で、所要時間はいずれも約30分だが、グアム経由の場合はグアム泊が必要だ。

 かつてロタ島は、ケープエアが原油高騰を理由に運休を検討した際に、ロタのホテルが座席を買い取るなどして対応したことがある。ロタ島にとって需要の取り込みには“足”の確保が必要不可欠であり、ロタ島の観光産業にとって死活問題となっている。

 こうした状況のなか、近畿日本ツーリスト(KNT)がCOの直行チャーター便による旅行商品を造成し、08年からロタ島の販売を強化。昨年は約3000名を送客、本年度も当初の目標として約30本の運航で約4500名の送客を掲げた。これに対しロタ側もインフラ整備に重点を置き、空港の滑走路を拡大。ほかに、チャーター便の専用タラップやスタッフの派遣を検討するなど、双方の協力関係のもと、ロタ島への需要活性に力を入れている。

写真提供:マリアナ政府観光局






正解:C