成田発着枠、3ヶ国と協議開催へ−国交省、既存枠から捻出も

  • 2009年8月17日
 国土交通省は成田空港の発着枠配分について、新たにパプアニューギニア、ポーランド、エジプトと航空協議を開催する。国土交通省航空局長の前田隆平氏が8月7日に開催した定例会見で明かしたもので、新たに増える2万回の発着枠に限らず現在ある発着枠の中から枠を捻出、これら3ヶ国との協議を開催する予定だ。

 パプアニューギニアへは現在、ニューギニア航空(PX)が成田/ポートモレスビー線を週1便で運航しているが、増便できれば新たな需要開拓につながると見込む。パプアニューギニア側も増便への意向があるようだ。ポーランドは現在定期便の運航がないため、合意されれば成田の国際空港としての路線網の充実につながり、新しいデスティネーション開発が進む期待がある。また、エジプトはエジプト航空(MS)が成田/カイロ線を週3便で運航しているが、ロードファクターが高いことから、発着枠が確保できれば需要に見あう座席の供給が可能になると見ている。協議の具体的なスケジュールなどは順次決定していく。