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HIS、夏の動向、シルバーウィークに集中、燃油費減で欧州、ハワイが20%増

  • 2009年7月6日
 エイチ・アイ・エス(HIS)が発表した夏休み(7月18日〜9月30日)の海外旅行動向によると、予約数は前年比16%増で好調に推移している。特に9月のシルバーウィークの人気が高く、出発日別では1位が9月19日、2位が9月18日、4位が9月20日で、上位5以内がシルバーウィークの旅行。早期予約が多く、1月から4月は前年の倍以上で推移。さらに、新型インフルエンザの影響で需要が減退した5月は夏休み期間全体の予約が前年を下回る推移であったが、9月だけは55%増の推移となった。HISでは需要にあわせ、チャーター便を設定しているが、例えばハワイのチャーター便商品も即日に完売するほどだったという。

 また、3位が7月18日、5位が7月25日となっており、7月も好調。夏休み期間の予約は6月に入り、6月上旬が12%増、中旬が28%増、下旬が43%増と推移し、単月では30%で推移した。尻上がりに夏の旅行に向け本格的な動きが出ており、HISでは例年以上の間際予約の傾向を予想している。8月は前年並みであり、出発日によってはシルバーウィークよりも値ごろ感のある商品が多いことから、HISでは8月出発を促す露出を高めている。


▽ホノルル、ソウル人気。ヨーロッパは20%増に

 人気の方面は、1位ホノルル、2位ソウル、3位グアム、4位バリ島、5位バンコクで、夏の家族層に人気のホノルルやグアムのほか、気軽にいけるアジアが人気が高い。また、燃油サーチャージの減額、廃止の影響で、ハワイやヨーロッパが20%増で推移しているという。特に、パリが8位となったフランスは41%増、ロンドンが10位に入ったイギリスは19%増の伸び率で、ルーブル美術館やバッキンガム宮殿の貸切見学といった特別プログラムが好評だという。

 一方、アメリカ、カナダは10%減で、新型インフルエンザの影響が残っているものの、9月は12%増とシルバーウィークをきっかけに回復傾向にあるという。

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