スカンジナビア航空、成田/エヴィネス間の直行便を計画−トロムソ便好調で

  • 2010年6月9日
 スカンジナビア航空(SK)は、スカンジナビア政府観光局(STB)主催のセミナーで、ノルウェーの北部エリアなどのツアー造成を促した。SK旅客営業部長ヤコブ・イェーラ氏によると、北部に向けて2010年1月から3月までの期間に4便の直行便を企画中であるという。今回は成田/エヴィネス間の直行便の運航を予定しており、スケジュールの調整および決定を待つばかり。今回エヴィネスへの運航を計画したのは、トロムソよりも空港設備が整い滑走路が長く、エアバスA340型機でも天候に左右されずに着陸できるため。

 前回トロムソを選んだのは日本人にとって代表的なノルウェーの都市であることから、まずは北部エリアの観光需要を促進するねらいだった。トロムソ直行便が好調だったため、今回は技術的な面で整備され、オーロラ観測のできるロフォーテン諸島やナルビックという都市に近いエヴィネスへ運航することで新たな北部エリアの観光スポットを提案、さらなる送客を見込む。2009年3月28日限定のトロムソ直行便のほか、7月から8月に運航するベルゲン直行便が好評だったこともあり、今後北部エリアが近くなりスケジューリングやアクティビティにも幅がでることが期待される。北欧圏のネットワークの多さが強みの同社なだけに、基点を変えることでより多くの周遊ルートを考えることも可能だ。

 さらに、旅客営業アシスタントマネージャーの山形園子氏はSKの航空運賃の柔軟性を強調。今まで固定であったビジネスクラスのZクラスを「Flexible」に変更するなどより細かなニーズにあわせることができ、使いやすくなっているという。このほか、ウィンタープロモーション料金も検討中だ。


▽関連記事
スカンジナビア政観、日本の活動予算が増加−セミナーで冬の旅行提案(2009/06/08)