
JTBトラベランドは2009年度から2011年度までの中期経営計画を策定、人、店頭、ITの3本柱で店頭販売専門旅行会社として営業力強化をめざす。これは、JTBトラベランド経営企画部経営企画専任部長の北山幹夫氏が本紙取材に答えたもの。北山氏は、「インターネット販売が進展する中でITを活用しながら、最大の強みである人と店頭の質を高めたい」と強調。「ただ手配するだけでなく期待以上の体験を提案することはインターネット専売ではできない」と店頭販売専門旅行会社としての自信を示した。特に、「人」の部分では店頭スタッフを旅のスタイリストと位置づけ、「潜在的なニーズをとらえて顧客が求める以上の提案をおこなう」販売力をつけていく。具体的には、トラベランド・クレドというJTBトラベランドとしての行動指針を3つかかげたほか、旅のスタイリスト認定制度を立ち上げ5段階のレベルに分けて認定、社員の目標としてもらい成長をサポートする。
また、オンラインの旅行販売が増えていることに対し北山氏は、「今後オンラインの旅行販売が増えることはあっても減らないと考えている」と話す。JTBグループが分析・推計した調査では、今後店頭販売は現在の60%から80%程度に減少すると推測しており、「店頭販売のパイが減少する中で、シェアを維持して生き残らなければならない」という。そのために「店舗数や規模だけではなく顧客からの支持を得ることが重要だ」と語った。
※インタビューの詳細は後日掲載予定