DS模擬問題:イタリア編 フィレンツェのウッフィツィ美術館

  • 2009年5月18日
問 フィレンツェのウッフィツィ美術館で見学可能な芸術作品のうち、間違っているものはどれか

A ボッティチェッリの「春」
B ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」
C ミケランジェロの「聖家族」
D フラ・アンジェリコの「受胎告知」          
                              
                                        
                        
−−正解は最下行へ
                        
                   

ココに注目!



▽メディチ家の至宝が集まる、ウッフィツィ美術館

 世界的に知られる名画など、数々の芸術作品を輩出してきたイタリアでは、古代ローマからルネッサンス、バロックに至るまで、美術史の変遷を今に伝える貴重な作品が各地に残されており、芸術観賞の楽しみは尽きない。トスカーナ州の州都フィレンツェでは15世紀初頭、大富豪メディチ家の庇護のもとルネッサンス文化が開花、街のシンボルともなっている建造物や聖堂、宮殿などが建設され栄華を極めた。そのメディチ家の芸術作品のコレクションを所蔵・展示するウッフィツィ美術館は、ルネッサンス絵画を知る上ではずせないスポットといえよう。

 ウッフィツィ美術館の建物は、トスカーナ大公のコジモ1世の命により1560年に着工された歴史あるもので、当時、行政機関がここに置かれていたため“ウッフィツィ(イタリア語でオフィス)”の名が残された。館内には芸術作品が年代や作者別に展示されており、時間に限りのある旅行者でもポイントを押さえて見学することが可能となっている。世界的に知られる名画の一例をあげると、ボッティチェッリの「春」や「ヴィーナスの誕生」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ミケランジェロの「聖家族」、ラファエロの「ひわの聖母」、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」、フィリッポ・リッピの「聖母子と二天使」、カラヴァッジョの「イサクの犠牲」や「バッカス」などがあり、珠玉の絵画に出会うことができる。


▽ルネッサンス芸術を訪ねて美術館めぐりも

 フィレンツェにはウッフィツィ美術館のほかにも、ルネッサンス芸術の名作を展示した美術館が点在しており、往時の栄華に触れることができる。ミケランジェロの「ダビデ像」で知られるアカデミア美術館をはじめ、「小椅子の聖母」などのラファエロ作品が充実したパラティーナ美術館、フラ・アンジェリコの「受胎告知」などフレスコ画が必見のサンマルコ美術館、それにミケランジェロの作品をはじめルネッサンス期の彫刻作品が見られるバルジェッロ美術館など、芸術作品を巡る楽しみは尽きない。

 なお、世界各地から多数の来館者が訪れるウッフィツィ美術館は、予約入場制ではないものの、長時間待たずに入館するにはチケットの事前購入が欠かせない。電話による事前購入以外にオンライン購入も可能となっており、入場料以外に別途予約手数料が必要となる。また、同館では英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語の音声ガイド(1人または2人用)を用意しており、有料でレンタルできる。アカデミア美術館やパラティーナ美術館、バルジェッロ美術館などの各美術館もオンラインによるチケットの事前購入が可能となっているので、効率よく美術館巡りをする上で活用すると便利だ。


▽ウッフィツィ美術館
開館時間 8:15〜18:50
※月曜日および1月1日、5月1日、12月25日は休館

▽フィレンツェの主な美術館の情報およびチケット事前購入
http://www.polomuseale.firenze.it/





正解 D