オクトパストラベル、直販の増加めざす−認知向上取り組み

  • 2009年4月17日
 オクトパストラベル・ジャパンは、海外旅行のオンライン予約の増加を見すえ、消費者への直接販売の増加をめざす。今年2月に代表取締役社長に下嶋一義氏が就任し、4月1日には東京オフィスを開設するなど新体制を構築し、4月10日にはウェブサイトのトップページを刷新。現在は提携する航空会社や旅行会社などのウェブサイトを経由する取り扱いが6割、直販は4割であるところを、将来的にそれぞれを伸ばしつつ5割にしたい考えだ。

 下嶋氏は、オンラインの旅行予約が増加していることを紹介し、今後の市場拡大に備える考えを説明。現在、海外旅行のオンライン販売の割合は全体の10%に満たない状態だが、オクトパストラベルの売上は、営業を開始した2002年の5000万円から毎年対前年20%程度増加し続けているといい、今後は国内旅行での割合の40%に近づいていくと予測。同社取締役のアーンスト・ヘマー氏も「アジア太平洋地域全体で非常に大きく伸びており、今後5年間でヨーロッパ、10年間でアメリカの市場規模を超える」と分析する。

 具体的な展開では、新体制の構築にあわせてセールス担当者も3名から5名に増員し、マーケティング担当者も採用。直販の強化に向けては特に認知度向上を重視する。認知度向上では、ホテル予約を主軸にするサイトとして、予約のしやすさや国内にコールセンターを設置していること、航空券や送迎、オプションツアーも予約できることなど独自性を打ち出していく考え。また、提携先の増加では、未契約の航空会社や政府観光局などとの提携をめざす。なお、このほか現在は体制固めの時期であり、具体的な施策の実施は夏以降になるとの見通しだ。