アメリカン航空、アジア市場は堅調−レジャーマーケット向けの商品開発も提案

  • 2009年4月16日
 アメリカン航空(AA)は4月15日、今後のプレミアムクラス向けサービスの展開や日本市場の動向について記者説明会を開催した。AA太平洋地区副社長のテオ・パナジオトゥリアス氏はアジア市場について、「多様性のある地域であり、比較的堅調な市場」と話し、引き続き日本を始めとするアジア市場を重視する。また、経済不況などによりあらゆる業界でのビジネス環境が厳しいと認めつつ、「2008年秋ごろまでに完了した太平洋路線のボーイングB777型機の新型シートは好評を得ている」とプレミアムクラス向けのサービス向上に自信を示した。

 今後の太平洋路線の計画について、「不確かな環境のため見通せないが現在のところ変更の予定はない」という。また、経済危機の影響で企業の出張経費削減などの傾向があり、ビジネスクラスの環境は厳しい」と述べる一方で、ゴールデンウィーク(GW)の全体的な予約状況は、「日並びが良いこともあり、好調」と語った。レジャーマーケットについては、AAの提供するサービスだけでなく、「旅行に行く需要を生み出すためデスティネーションの提案をふまえたプロダクトを展開している」と、日本市場を対象とする旅行商品開発に向けて投資していることを伝えた。カンクンやカリブ海などの商品のほか、昨年秋頃からはエコツアーやクルーズと組み合わせたツアーのほか、コスタリカへのパッケージツアーなどの造成に協力。今後もデスティネーション開発をふまえたレジャーマーケットへの新たな商品の提案をおこなっていく。