日系2社の年末年始実績、アジア方面が好調−中国は前年並みに

  • 2009年1月7日
 日本航空(JL)と全日空(NH)の2008年度年末年始期間(2008年12月26日〜2009年1月4日)の国際線輸送実績で、アジア方面が好調に推移した結果が出た。例えば、JLの香港線と韓国線やNHのアジア線では旅客数、利用率ともに前年を上回っており、NHの韓国線の旅客数は前年比25.1%増となった。また、2008年に低迷した中国線も前年並みとなっている。

 JLの全路線の輸送実績は、提供座席数が4.4%減の50万9358席、旅客数が5.5%減の38万1912人、利用率が75.0%。方面別で見ると、韓国線は提供座席数が1.1%減の6万6836人、旅客数が1.0%増の5万8902人、利用率は88.1%であった。中国線は座席数が2.5%減の10万1169席、旅客数が2.9%減の5万6085人、利用率は55.4%となった。一方、旅客数が大きく落ち込んだのはオセアニア線で、座席数の20.1%減(1万5385席)に対して、旅客数は32.7%減(1万1467人)となり、利用率は74.5%となった。

 NHでは、全路線の提供座席数が7.3%増の19万6368席、旅客数が6.4%増の13万7715人、利用率は70.1%。路線別の詳細は明らかにしていないものの、アジア線は、座席数が27.8%増の5万4460席、旅客数が27.9%増の4万2388人、利用率が77.8%となった。また、中国線は座席数が1.7%増の9万1548席、旅客数が0.5%増の5万5581人、利用率は60.7%。リゾート路線も座席数が0.2%減の9020席、旅客数が5.0%増の7930人、利用率は87.9%となった。旅客数が最も減少したのは欧州線で、座席数は前年並みの1万7140席としたが、旅客数は10.2%減の1万3589人、利用率は79.3%であった。


▽JALグループ国際線方面別実績・発着合計
(路線/提供座席数・増減/旅客数・増減/利用率)
ハワイ線/5万7988席/11.3%減/5万1608人/6.1%減/89.0%
米大陸線/3万7187席/7.2%減/3万1724人/4.2%減/85.3%
欧州線/4万1765席/6.5%減/3万0096人/7.6%減/72.1%
アジア線/12万7856席/1.9%増/9万4606人/4.6%減/74.0%
オセアニア線/1万5385席/20.1%減/1万1467人/32.7%減/74.5%
グアム線/1万8903席/3.2%減/1万6858人/1.2%減/89.2%
韓国線/6万6836席/1.1%減/5万8902人/1.0%増/88.1%
中国線/10万1169席/2.5%減/5万6085人/2.9%減/55.4%
台湾線/4万2269席/10.5%減/3万566人/11%減/72.3%
合計/50万9358席/4.4%減/38万1912人/5.5%減/75.0%


▽ANAグループ国際線方面別実績
(路線/提供座席数・増減/旅客数・増減/利用率)
北米線/2万4200席/0.3%減/1万8227人/0.5%減/75.3%
欧州線/1万7140席/前年同/1万3589人/10.2%減/79.3%
中国線/9万1548席/1.7%増/5万5581人/0.5%増/60.7%
アジア線/5万4460席/27.8%増/4万2388人/27.9%増/77.8%
リゾート線/9020席/0.2%減/7930人/5.0%増/87.9%
合計/19万6368席/7.3%増/13万7715人/6.4%増/70.1%