成田空港、滑走路延伸工事は順調−30万回に向けヒースロー空港など視察も

  • 2008年12月1日
 成田国際空港常務取締役の平山由次郎氏は11月28日の記者会見で、第2滑走路の延伸工事について、「順調に進んでいる」とコメントした。成田空港では、第2滑走路の延伸により発着枠を年間22万回に拡大する計画で、2010年3月末の供用開始をめざしている。検査などの期間を考慮すると2009年9月末ごろの完成が必要だが、平山氏は「管制など調整する事項はあるが、工事は十分に間に合う」と語った。

 また、「成田国際空港都市づくり推進会議」で検討している発着枠30万回の可能性については、「経済効果や騒音について、それぞれ部会で検証しているところ」といい、「さほど遠くない時期に(結果が)出てくる」との見方を示した。また、成田と同程度の規模の内陸空港で年間40万回以上を実現している、ヒースロー空港とミュンヘン空港の視察も実施中といい、「管制や地元との関係などについて勉強してくるもの」と意義を説明した。