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パッケージツアー、中国半減で実績・予約とも10%減から20%減と厳しく

  • 2008年10月23日
 日本旅行業協会(JATA)は7月から9月の募集型企画旅行の実績、および10月から12月の予約状況を取りまとめた。これによると、7月は実績比で9%減、8月は25.4%減、9月は22.9%減、10月の予約は18.7%減、11月は19.8%減、12月は4.4%減となった。調査はジェイティービー、近畿日本ツーリスト、日本旅行、阪急交通社、ジャルパック、ANAセールスの6社について、それぞれ方面別等の取扱がある国・地域。

 実績、予約ともに大きく減少する要因は中国の減少。おおむね7月から12月までの実績、予約状況は半減からそれ以下となり、これまで海外旅行者数を下支えしてきた中国が地震や食の問題で落ち込み、それが続いていることが分かる。また、オリンピックが開催されていた8月は76.3%減ともっとも減少幅が大きく、大規模イベントの開催でホテルがブロックされていたことなども影響しているようだ。

 全方面が厳しい状況にある中、前年比で増加基調にあるデスティネーションは韓国。7月に21.1%増、8月は2.6%減となったものの、9月は8.7%増、10月は10.4%増、11月は12.5%、12月は68.3%増と実績、予約ともに手堅くパッケージツアーでの送客をしているようだ。特に各社から、燃油サーチャージの影響が少なく、割安感があるというコメントが多い。また、予約状況をみると、香港/マカオが10月は9.9%減であるが、11月に2.2%増、12月に7.0%増と供給量の増加もあり、堅調に集客数を伸ばしているようだ。