本保長官、「開かれた観光庁」めざす、発足記念式典で職員に呼びかけ

  • 2008年10月1日
 本日発足した観光庁の職員が集合し、午前11時から発足記念式典が開催された。初代長官に就任した本保芳明氏は職員に対し、「観光庁に対する大きな期待と支援の中で仕事ができることは幸せ。大いに誇りにしてほしい」と激励するとともに、「われわれの使命は観光立国の推進、観光立国推進基本計画の目標達成にある。大きい目標だが、熱意と力をもってすれば道は開けると確信している」と、期待にこたえる責務への自覚を促した。ただし、「今までの路線の延長線上では難しい」と述べ、「多くの関係者と連携して初めて観光行政の推進が可能になる。また、スピード感をもって成果をあげることが求められている」との認識を示した。さらに、「悪しき官庁文化は正さねばならない。開かれた観光庁を合言葉に、一緒になって職場に新しい文化と意識を創造していこう」と呼びかけた。

 冒頭、国土交通大臣の金子一義氏は改めて2020年に2000万人の目標を掲げ、職員に目標達成に向けた期待を述べた。また、「観光庁の発足自体が地方自治体の政策にも影響を与える」とし、「観光庁をどう活用するのか国民全体が期待している」と激励した。

 記念式典は凛とした空気のなか執り行なわれ、出席した職員らの緊張感ある表情からは静かな熱気が感じられた。


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