阪急交通社、MU小松線利用の訪日旅行を販売−地方誘客の動き強まる
阪急交通社はこのほど、中国東方航空(MU)と石川県と共同で、MUの上海/小松線を利用した訪日旅行プランを企画、上海地区で契約する現地の旅行会社12社が販売を開始した。3泊4日のコースで小松空港から石川県内に入り、能登半島を巡った後大阪に移動、関空から帰国する内容で、8月と9月で計6本の催行をめざす。最少催行人数は、各出発日35名。温泉体験や大阪でのショッピングを組み込み、8回の食事を付けて旅行代金は3999人民元(約6万3800円)とした。阪急交通社が地方空港着の訪日旅行プランを企画したのはこれが初めて。中国人訪日旅行者が首都圏に集中するなか、地方路線の活用と地方への誘客により、新たな訪日旅行需要を喚起したい考えだ。
▽インバウンドの地方強化、各社の取組み増加
訪日旅行の地方への分散化は、リピーターを獲得する上でも期待が大きく、他社でも取り組みを進めている。ジェイティービーでは、分社化の結果として地域ごとに細かいニーズに対応できることを強みに、自治体と共同でトラベルマートに出展するなど連携を強化。東京の人気は依然として高いものの、長野や群馬などと組み合わせた商品が増えつつある。地方の誘客を最も期待できるのは教育旅行だが、個人旅行でも体験プログラムやゴルフ旅行などの需要が高いと見ている。
日本旅行では中国人向けの団体訪日観光プラン「紅気球」が、06年は前年比100%増、07年は80%増、08年上期は13%増と順調に推移。紅気球は北海道から沖縄まで25コースを設定しており、現在の販売状況は、成田着の関空発商品が約8割であるもののリピーターが増えつつあるとし、今後の増加に期待を示す。また、地方での取り組みとして、新潟と福島で日本人と中国人両方を対象にした双方向チャーターを実施。「リスクが少ない」として、今後こうした取り組みが増えていくと見ている。
▽インバウンドの地方強化、各社の取組み増加
訪日旅行の地方への分散化は、リピーターを獲得する上でも期待が大きく、他社でも取り組みを進めている。ジェイティービーでは、分社化の結果として地域ごとに細かいニーズに対応できることを強みに、自治体と共同でトラベルマートに出展するなど連携を強化。東京の人気は依然として高いものの、長野や群馬などと組み合わせた商品が増えつつある。地方の誘客を最も期待できるのは教育旅行だが、個人旅行でも体験プログラムやゴルフ旅行などの需要が高いと見ている。
日本旅行では中国人向けの団体訪日観光プラン「紅気球」が、06年は前年比100%増、07年は80%増、08年上期は13%増と順調に推移。紅気球は北海道から沖縄まで25コースを設定しており、現在の販売状況は、成田着の関空発商品が約8割であるもののリピーターが増えつつあるとし、今後の増加に期待を示す。また、地方での取り組みとして、新潟と福島で日本人と中国人両方を対象にした双方向チャーターを実施。「リスクが少ない」として、今後こうした取り組みが増えていくと見ている。