主要旅行会社、6月の海外旅行は3.0%減−業務渡航、クルーズの伸びが顕著
主要旅行会社の6月の総取扱額は、前年比1.6%減の5462億6503万5000円であった。このうち、海外旅行は3.0%減の2193億3123万6000円で、募集型企画旅行は5.3%減の565億4254万5000円、同商品の取扱人数では11.6%減の29万2984人と落ち込んだ。海外旅行の取扱額が前年を上回ったのは19社、そのうち大手旅行会社は近畿日本ツーリスト(KNT)の6.7%増と日本旅行の5.9%増のみ。しかし、両社とも2007年の実績が06年比で10%以上減少している。
07年から連続で海外旅行がプラス成長したのは10社のみで、事業再編効果のあるKNTツーリスト201.6%増(07年伸び率:3.9%増※ツーリストサービスとして)、事業規模を拡大するi.JTBの42.7%増(同:33%増)のほか、日新航空サービスの0.7%増(同:19.9%増)、日立トラベルビューローの32.5%増(同:22.8%増)の業務渡航を主力とする会社が目立つ。このうち、業務渡航のほか、レジャー、クルーズに強みがあるエムオーツーリストが10.8%増(同:8.8%増)、郵船トラベルは14.9%増(同8.2%増)で、前年を上回る伸び率で推移している。
郵船トラベルによると業務渡航はアジアや北米を中心に依然として需要が変わらない上に、レジャーも同社が得意とするスイスやオーストリア、イタリアのヨーロッパなど、ハイキングや音楽ツアーを中心に根強い人気があるという。さらに、クルーズは飛鳥IIの世界一周が2010年出発分も満席になるほどで、国内クルーズより海外クルーズの勢いがあるという。
▽上半期の海外旅行は1.4%減
1月から6月の上半期の総取扱額は0.2%増の3兆715億6438万7000円で、前年並みを維持した。このうち、海外旅行は1.4%減の1兆2149億8672万6000円で推移。国内旅行は1.1%増の1兆8288億7376万6000円、外国人旅行は17.2%増の277億389万5000円であった。
※上半期の数値は、国土交通省が発表する主要旅行業者の旅行取扱状況速報値の各月合算
▽主要旅行会社取扱額(エクセル)
07年から連続で海外旅行がプラス成長したのは10社のみで、事業再編効果のあるKNTツーリスト201.6%増(07年伸び率:3.9%増※ツーリストサービスとして)、事業規模を拡大するi.JTBの42.7%増(同:33%増)のほか、日新航空サービスの0.7%増(同:19.9%増)、日立トラベルビューローの32.5%増(同:22.8%増)の業務渡航を主力とする会社が目立つ。このうち、業務渡航のほか、レジャー、クルーズに強みがあるエムオーツーリストが10.8%増(同:8.8%増)、郵船トラベルは14.9%増(同8.2%増)で、前年を上回る伸び率で推移している。
郵船トラベルによると業務渡航はアジアや北米を中心に依然として需要が変わらない上に、レジャーも同社が得意とするスイスやオーストリア、イタリアのヨーロッパなど、ハイキングや音楽ツアーを中心に根強い人気があるという。さらに、クルーズは飛鳥IIの世界一周が2010年出発分も満席になるほどで、国内クルーズより海外クルーズの勢いがあるという。
▽上半期の海外旅行は1.4%減
1月から6月の上半期の総取扱額は0.2%増の3兆715億6438万7000円で、前年並みを維持した。このうち、海外旅行は1.4%減の1兆2149億8672万6000円で推移。国内旅行は1.1%増の1兆8288億7376万6000円、外国人旅行は17.2%増の277億389万5000円であった。
※上半期の数値は、国土交通省が発表する主要旅行業者の旅行取扱状況速報値の各月合算
▽主要旅行会社取扱額(エクセル)