スターフライヤー、関西2支店を閉鎖−全日空との関空線共同運航までに

  • 2008年8月7日
 スターフライヤー(7G)は、7Gが運航する羽田/関空線を11月1日から全日空(NH)と共同運航するのにともない、関西空港内と大阪市内の2つ支店を閉鎖する。時期は未定だが、共同運航の開始までの実施をめどとしている。これにより7Gの関西での事業拠点はなくなる。7Gは関西線について、北九州と羽田の拠点をベースに販売する予定で、関西市場での営業も実施するという。現在40名いる関西支店のスタッフは、8名の整備担当者を除き、配置転換。空港のカウンター業務などの派遣社員などは契約を打ち切る。

 両社の共同運航は、7Gが燃油費の高騰によりコスト削減が必要との判断から、NHに支援要請し、NHが受け入れたことで実現。7Gの燃油費は就航当初、全費用の4分の1程度であったが、現在は3分の1近くまで上昇しているという。関西支店の撤収により、年間6億円から7億円のコスト削減を見込んでいる。

 なお、7Gの2008年3月期の決算の事業費は、前年比18.1%増の147億3274万40000円、販売費および一般管理費が5.5%減の19億3690万4000円であった。


▽5号機の導入も延期

 7Gは2009年11月に5号機の導入を予定していたが、延期する。導入時点で羽田の発着枠を得る確定がないこと、コスト削減が必要であることが理由で、現在、リース会社と調整している。