KNT、下期ホリデイは目標人数7%増−サーチャージ改定ごとにパンフを印刷
近畿日本ツーリスト(KNT)は2008年度下期のホリデイで、前年比7%増の21万人の取り扱いをめざす。KNT取締役旅行事業創発本部海外旅行部長の杉井健二氏は、中国の低迷や燃油サーチャージ高騰の影響で「上期は取扱人員、売り上げともに前年割れ」であったが、「チャーター便活用を中心に商品を展開し、ロタ島やスイスで良い結果を得られた」と説明。下期も、学生旅行とハネムーン、海外ホテルの宿泊商品、ロタ島チャーターの取り組みを強化し、通年の目標を達成したい考えを示した。
また、下期は燃油サーチャージ額の改定にあわせて、パンフレットの目安額を修正して印刷しなおす方針。7月1日時点の目安額を表示している今回のパンフレットは、10月から12月までの燃油サーチャージ額が決定するとともに10月1日時点の目安額に変更する。1月から3月分の改定についても11月頃の修正を検討している。これについてKNT東日本海外仕入ホリデイ事業部事業部長兼海外旅行部部長の田口久喜氏は、「コストは増えるが、これをしないと本当の価格がお客様に伝わらない」と説明。正確な数値を掲載することで分かりやすさを向上し、消費者の信頼を獲得する考えだ。また、燃油サーチャージの影響については、値上がりとともに航空会社間で金額に差が出はじめており、航空会社指定なしの商品は消費者の不信感を招きかねないため、パンフレットから外すことも決断した。
なお、上期の動向としては成田発が前年並みで、関空発と中部発では減便の影響で苦戦した。方面別では、ミクロネシアとアジアが堅調。ミクロネシアは燃油サーチャージの高騰による他デスティネーションからのシフトと見ており、ロタ島チャーターを除いても好調に推移している。ロタ島チャーターは、ゴールデンウィークから3本を設定し満席で、下期は仙台や札幌でも設定し、個人向けのパッケージと団体客の両方の需要を獲得していく。またアジアは、昨年の韓国への送客目標である15万人を達成したことで販売店に意識付けができており、下期も牽引していくと予測。中国では、海南島キャンペーンや「大感謝祭」シリーズの新設などにより、前年並みの水準まで戻したい考えだ。
▽下期は「学生」と「ハネムーン」に注力−海外ホテルの在庫も販売へ
下期は、特に学生旅行とハネムーンの取り込みを強化していく方針。学生旅行については、従来取り扱いが少なかったため、10月中に商品を発表して早期の集客を進めて取扱人数の増加をめざす。具体的な計画は検討中だが、アメリカやヨーロッパだけでなく全方面で展開し、通常のパンフレットでも学生割引などの方法で取り込んでいく方針。ハネムーンは、専用パンフレットの「LOVE」をオーストラリア、ハワイ、アジア、ヨーロッパで設定。例えばヨーロッパのロマンチックジャーニーで、添乗員付きでも観光や食事の時間に2人きりになれる機会をアレンジする。また、アジアでもハネムーン商品の「アジアンパラダイス」を復活し、バリやプーケットのヴィラタイプホテルか、60平方メートル以上のスイートルームを厳選して25ホテル掲載した。
また、8月末をめどに海外ホテルの宿泊商品をパンフレットとウェブで販売する。これは、「PEX運賃は利便性が高いため、ある程度のシェアは伸びる」(田口氏)との予測に基づき、航空券は自分で手配する消費者に向けて、KNTが保持する海外ホテルの在庫をダイナミックパッケージと連動して販売するもの。イメージとしては「国内の宿泊商品の海外版」だという。
▽2008年度年間販売目標(2008年1月発表)
(方面/目標人数/前年度比)
ハワイ/11万2000人/17%増
ミクロネシア/7万1000人/18%増
アメリカ/3万0000人/31%増
ヨーロッパ/4万6000人/31%増
アジア/15万4000人/9%増
中国/3万7000人/6%増
オセアニア/4万0000人/7%増
台湾/2万0000人/4%増
合計/51万0000人/14%増
▽2008年度下期販売目標
(方面/目標人数/前年度比)
ハワイ/4万人/前年並み
ミクロネシア/3万2000人/14%増
アメリカ/8000人/7%減
ヨーロッパ/1万5000人/14%増
アジア/8万2000人/11%増
中国/1万5000人/前年並み
オセアニア/1万8000人/4%減
合計/21万人/7%増
また、下期は燃油サーチャージ額の改定にあわせて、パンフレットの目安額を修正して印刷しなおす方針。7月1日時点の目安額を表示している今回のパンフレットは、10月から12月までの燃油サーチャージ額が決定するとともに10月1日時点の目安額に変更する。1月から3月分の改定についても11月頃の修正を検討している。これについてKNT東日本海外仕入ホリデイ事業部事業部長兼海外旅行部部長の田口久喜氏は、「コストは増えるが、これをしないと本当の価格がお客様に伝わらない」と説明。正確な数値を掲載することで分かりやすさを向上し、消費者の信頼を獲得する考えだ。また、燃油サーチャージの影響については、値上がりとともに航空会社間で金額に差が出はじめており、航空会社指定なしの商品は消費者の不信感を招きかねないため、パンフレットから外すことも決断した。
なお、上期の動向としては成田発が前年並みで、関空発と中部発では減便の影響で苦戦した。方面別では、ミクロネシアとアジアが堅調。ミクロネシアは燃油サーチャージの高騰による他デスティネーションからのシフトと見ており、ロタ島チャーターを除いても好調に推移している。ロタ島チャーターは、ゴールデンウィークから3本を設定し満席で、下期は仙台や札幌でも設定し、個人向けのパッケージと団体客の両方の需要を獲得していく。またアジアは、昨年の韓国への送客目標である15万人を達成したことで販売店に意識付けができており、下期も牽引していくと予測。中国では、海南島キャンペーンや「大感謝祭」シリーズの新設などにより、前年並みの水準まで戻したい考えだ。
▽下期は「学生」と「ハネムーン」に注力−海外ホテルの在庫も販売へ
下期は、特に学生旅行とハネムーンの取り込みを強化していく方針。学生旅行については、従来取り扱いが少なかったため、10月中に商品を発表して早期の集客を進めて取扱人数の増加をめざす。具体的な計画は検討中だが、アメリカやヨーロッパだけでなく全方面で展開し、通常のパンフレットでも学生割引などの方法で取り込んでいく方針。ハネムーンは、専用パンフレットの「LOVE」をオーストラリア、ハワイ、アジア、ヨーロッパで設定。例えばヨーロッパのロマンチックジャーニーで、添乗員付きでも観光や食事の時間に2人きりになれる機会をアレンジする。また、アジアでもハネムーン商品の「アジアンパラダイス」を復活し、バリやプーケットのヴィラタイプホテルか、60平方メートル以上のスイートルームを厳選して25ホテル掲載した。
また、8月末をめどに海外ホテルの宿泊商品をパンフレットとウェブで販売する。これは、「PEX運賃は利便性が高いため、ある程度のシェアは伸びる」(田口氏)との予測に基づき、航空券は自分で手配する消費者に向けて、KNTが保持する海外ホテルの在庫をダイナミックパッケージと連動して販売するもの。イメージとしては「国内の宿泊商品の海外版」だという。
▽2008年度年間販売目標(2008年1月発表)
(方面/目標人数/前年度比)
ハワイ/11万2000人/17%増
ミクロネシア/7万1000人/18%増
アメリカ/3万0000人/31%増
ヨーロッパ/4万6000人/31%増
アジア/15万4000人/9%増
中国/3万7000人/6%増
オセアニア/4万0000人/7%増
台湾/2万0000人/4%増
合計/51万0000人/14%増
▽2008年度下期販売目標
(方面/目標人数/前年度比)
ハワイ/4万人/前年並み
ミクロネシア/3万2000人/14%増
アメリカ/8000人/7%減
ヨーロッパ/1万5000人/14%増
アジア/8万2000人/11%増
中国/1万5000人/前年並み
オセアニア/1万8000人/4%減
合計/21万人/7%増