アメリカン航空、第2四半期は純損失約1470億円−過去最高の燃油費を受け

  • 2008年7月18日
 アメリカン航空(AA)の親会社であるAMRコーポレーションは、今年度第2四半期の決算で連結収益が前年比5.1%増の62億米ドル(約6517億3970万円)、純損失が14億米ドル(約1471億6700万円)となった。燃油費が昨年と比べて53%増となり、追加経費が8億3800万米ドル(約880億9000万円)発生。AMRでは、過去最高の燃油費高騰を受け、エアバスA300型機を2009年末までに34機全てを退役させると決定している。なお、第2四半期の搭乗率は82.5%で1.1ポイント減少したものの、支払われた平均運賃を表す収益率は8.5%増となり、13四半期連続で収益率の前年比増を達成した。

 AMRは5月に発表した輸送能力削減計画により、2008年度内の主要路線の輸送能力を3.4%削減する予定で、国内線は5.7%減、国際線は0.7%増になる見込みだ。ただし、現在の燃油費と経済状況が続くものとして、来年中に予定している発表済みの輸送能力削減以外の更なる輸送能力の削減を予想している。