トルコ航空、サービス充実でビジネスクラス利用増めざす−2010年には増便を

  • 2008年7月16日
 トルコ航空(TK)は、機内食やマイレージプログラムなどのサービスを充実し、業務渡航などビジネスクラスの利用増加をめざす。TK旅客営業部マネージャーの堂本康代氏によると、現在ビジネスクラスの利用者に占めるレジャー需要とビジネス需要の割合はそれぞれ70%と30%ほどという。ビジネス需要の取り込みに向け、5月に刷新した機内食や他社水準よりも大きな個人用モニターなど機内設備の充実、提携航空会社数が多く利便性の高いマイレージプログラムなどをアピールする。また、2010年の首都圏空港の増枠にあわせて「週間便数を現在の4本から、5本ないし6本に増便し、フライト選択の自由度を増したい」考え。

 機内食は5月に刷新しており、7月15日には旅行会社の社員を対象に試食会を実施。ウィーンを本拠地とする「DO&CO」との合弁でケータリング会社を設立し、洗練されたヨーロッパスタイルと伝統的なトルコの食文化を取り入れた機内食を紹介した。トルコ料理だけでなく和食なども用意しており、ボリュームもあるため、利用者からの評判も良いという。さらに、ビジネスクラスの利用者には無料の手荷物宅配サービスも実施。エコノミークラスも含めた公示運賃の利用者にはトランジットの際の4ツ星ホテルの宿泊と送迎、あるいは無料のイスタンブール市内観光を提供している。

 今後は、旅行会社向けのFAMツアーなどで、こうしたサービスの利便性を訴えていく。また、特に2009年は日本就航20周年にあたるため、旅行会社を対象としたレセプションの開催や広告展開など、需要喚起に取り組みたい考えだ。