アクセスランキング、1位はHIS平林社長コメント、2位はUAのゼロコミッション

  • 2008年7月12日
 ユナイテッド航空(UA)がコミッションの廃止を先週末(7月4日)に旅行会社に通知しました。実施は2009年4月1日からですが、この時期の発表は半年であるものの、時間をとったことは評価できることと思われます。一方、隣国の韓国では、大韓航空が2010年1月からのコミッション廃止を通知したことで、アジアでのコミッション廃止に、時間が必要であることを強く感じました。日系航空会社も4月から廃止するという噂も耐えませんが、準備期間を長くとる配慮はあるのか、平林社長が指摘するように今後の旅行と航空のビジネスモデル、および関係性を話し合う時間が必要であるのか、水面下の動きはまだしばらく続きそうです。

 気になる話題は、国交省が実施した調査結果。これを、詳細に見ていくと今後、取り組むべきヒントが多く潜んでいます。既に記事に出したものに限っても、海外に行く人と行かない人の意識には大きな溝があることが分かりますが、消費スタイルだけでなく、意識の二極化が進んでいる様子が浮かんでいます。ビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)を進めていく上で、若い人たちの出国を増やすこと、地方都市からの渡航を増やすなど多くのテーマがありますが、旅行業を社会全体の中で捉え、海外旅行に行く理由を真剣に問い直すことの入り口としたい調査になっていると思います。これをネタに、記事に反映をしていきたいことも多くありますので、今後もご期待ください。(鈴木)



▽トラベルビジョン・記事ランキング(7月第2週:7月7日〜7月11日午後6時)
第1位
HIS平林社長、ゼロコミッションの対応急ぐ−航空会社は旅行会社の存在意義の再考を(2008/7/10)

第2位
ユナイテッド航空、来年4月1日から発券手数料を廃止−「変化のための準備」を(2008/7/7)

第3位
海外に行かない理由は「不安感・負担感」、行きたい国は欧州など−国交省調査(2008/7/11)

第4位
大韓航空、2010年に韓国で販売手数料を廃止−本邦企業の判断の指標となるか(2008/7/10)

第5位
アバンティリゾートクラブ、国交省が行政処分−イエメン誘拐の関連で(2008/7/9)

第6位
大韓航空、サンパウロ線が復活、南米とアジアを結ぶルートの大幅拡大に期待(2008/7/8)

第7位
旅行業倒産件数、6月は8件、今年2番目の件数に−小規模業者目立つ(2008/7/10)

第8位
日本航空、コブクロのコンサートのため特別チャーター便運航、限定ツアーも(2008/7/9)

第9位
全日空、サ−チャージの誤徴収で返金を開始、7日時点で半数以上に連絡済み(2008/7/8)

第10位
夏休みの海外旅行人数は7.0%減、平均費用は上昇−JTB推計(2008/7/7)