HIS平林社長、ゼロコミッションの対応急ぐ−航空会社は旅行会社の存在意義の再考を

ただし、フィービジネスへ移行する上で「航空会社にとって、旅行会社の存在意義を問い直さなければ」と強調する。これは、HISでは顧客対応など、店舗の役割が大きく消費者に課金しつつも、これまで航空会社から得ていたコミッション分を全て消費者負担とすることにも懸念を示したもの。このため、消費者と航空会社の双方から、手配をした対価を得られる形態が必要で、そのバランスを図っていくと想定される。また、消費者から手数料の収受にあたり、「あらゆる不測の事態に対応をする『保険』のような意味合いを含むもの」の検討が必要との考えを示し、例えば急遽の旅程変更などの対応力も含めたサービス提供に課金の可能性があるという。
※インタビューの詳細は後日、「トップインタビュー」に掲載予定
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