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JNTO、アメリカのヒスパニック富裕層の需要喚起−セミナーや広告など

  • 2008年7月8日
 日本政府観光局(JNTO)ニューヨーク事務所は、アメリカに住むヒスパニック系の富裕層の訪日旅行の需要喚起に取り組んでいる。JNTOによると現在、ヒスパニック層は約3億人の米国人口の約15%を占め、人口増加率も全米平均より高い。従来は、一般的に所得水準が高くないことから注目されていなかったが、ヒスパニック世帯全体の31%の年収が5万米ドル(約533万円)を超え、13%は7万5000米ドル(約800万円)、6%が10万米ドル(約1066万円)を超えている。

 JNTOは、6月にアメリカン航空(AA)とJTB USAと共同で、リテーラー向けのセミナーを初めて開催。日本についてのプレゼンテーションの後、AAとJTB USAの協力で造成したスペイン語ガイド付きの訪日ツアー商品を説明した。ツアーは、東京と箱根、京都、奈良を周遊する6泊8日で3255米ドル(約34万6940円)のものと、さらに高山と白川郷、金沢もめぐる9泊11日で4585米ドル(約48万8700円)の2コース。JNTOでは、今後もヒスパニック向け雑誌への広告出稿やVJC北米サイトへのスペイン語コンテンツの掲載などにより、需要を喚起する方針だ。