JTB、ルックの北米は4%増−7月から9月の予約はこれから追い込みへ

  • 2008年7月8日
 ジェイティービーによると、7月から9月のルックJTBの予約状況は北米が前年比4%増となり、添乗員同行ツアーが堅調に推移しているという。昨年からルックJTBで添乗員同行のロサンゼルス、ラスベガス、あるいはサンフランシスコを周る周遊型商品の集客が良く、アメリカの前年比増に貢献をしているという。特に、ロサンゼルスなどを個人旅行の経験があるものの、添乗員同行ツアーでは案内があることで楽であること、便利さなどが見直されているという。

 このほか、アジアは4%減だが、9月のみでは3%増となっている。これはOL層を中心に、遅い時期に夏休みを取得することが定着していることから、アジアのビーチやミクロネシアでこうした傾向が顕著に現れているという。一方、ヨーロッパは7月が2%増と堅調だが、期間中の合計は6%減。高額商品の購入者の動向に変化はないものの、比較的、中間の価格帯を希望する場合には、燃油サーチャージなどを含めた旅行総額を検討しながら、方面を選んでいるようで、今後、こうした層の動きが注視されるところ。

 また、ハワイ、グアム方面でルックJTB40周年として、オプショナルツアーを組み込んだ商品の売れ行きがファミリー層を中心に堅調だという。JTBでは、「夏の旅行の費用を、旅行総額で検討しているファミリー層には、子供が参加できるオプショナルツアーなどが含まれていると、割安感があるのでは」としている。

 なお、JTBでは先ごろ公表した夏の旅行動向調査で実施したアンケートにおいて、「旅行に行く」、あるいは「たぶん行く」の回答のうち、約25%が行き先を決めていない点を重視。この決定していない人たちの取り込みをめざし、JTBの一部店頭ではクオカード1000円分をプレゼントするなどの特典を用意し、最後の追い込みをかけていくという。