ユナイテッド航空、来年4月1日から発券手数料を廃止−「変化のための準備」を

  • 2008年7月7日
 ユナイテッド航空(UA)は7月4日付けで、2009年4月1日から、日本国内の旅行会社の発券手数料を廃止することを通知している。UAは7月1日から、発券手数料を従来の5%から3%へと引き下げることを5月に公表。その後、ノースウエスト航空(NW)が10月1日から、発券手数料を現在の5%から廃止する旨を通知しており、米系各社の動向が注目されていた。UAでは、今回のゼロコミッションの決定について、NWと時期をあわせた10月ではなく、来年4月としたことについて「大きな変化のための準備」とコメント。旅行会社のゼロコミッションに向けた対応に配慮をした形だ。

 また、最近の原油価格の高騰も、コミッションカットを決定する際の大きな要素となりつつある。ある航空会社では、「原油価格が1バレル1ドル上昇すると、年間の利益で約45億円分が吹き飛ぶ」としており、あらゆる場所でコスト削減を進めたいところ。こうした背景の中で、旅行会社側でもゼロコミッションが現実のものとなっているだけに、大きな驚きはないものの、着々と準備をするところもあるようだ。