成田空港が開港30周年、森中社長「世界一の空港」めざす−A380型機も就航

今後の規模の拡大は、地域の理解を得ながら進める考えで、完全24時間化も「地元との約束があり、考えていない。現在の時間を最大限に活用する」方針だ。国土交通大臣の冬柴鐵三氏が、羽田空港の深夜枠で欧州線を運航することを検討していることについても、「首都圏の消費者の利便性を考えれば、ある程度は仕方がないこと」と語った。ただし、「国際競争には空港が絶対に必要なパーツ」であることから、「日本と首都圏が力を失わないように、成田が中心となって首都圏の需要増加に応えていきたい」考えだ。羽田空港との棲み分けは、首都圏の国際線ネットワークの中心に成田を位置づけ、羽田を補完的に捉えることで、「自然に出来ていくと考えている」と語った。
▽シンガポール航空のエアバスA380型機が初就航

シンガポールから初便で来日した旅行者たちは、「音が静かだった」「後ろの人に気兼ねせずにリクライニングできる」と満足げな様子を見せた。また、SQでは日本発の便の利用者にも、搭乗ゲート前に特設ステージを設置してミニコンサートを開催したほか、初便限定で機体の模型などが入ったアメニティキットを手渡しており、いずれも期待感で顔をほころばせながらゲートをくぐっていった。なお、SQ広報・アライアンス部によると、A380型機の場合、シンガポール航空スイートクラスとビジネスクラスから空席がなくなる傾向にあるという。