ユニオンエアーサービス、サイト上で全商品の販売を可能に−売上倍増めざす

  • 2008年4月30日
 大韓航空(KE)の航空券を専門とするホールセーラーのユニオンエアーサービスは先ごろ、基幹システムをリニューアルし、オンライン予約で日本国内のKE全就航地での予約対応を可能とした。これまでは発券期日や出発日による料金変更など、就航地毎にレギュレーションが異なるため、システムでは対応できないケースもあったが、今回は全ての条件を管理できるようにし、オンラインでの取扱航空券が従来の1.5倍に増加するという。

 同社専務取締役の川野芳樹氏は「日本14都市に就航するKE券を取扱うメリットが拡大する」と強調。「2年前から開始したBtoCの動向で、東京の居住者でも福岡発を希望したり、札幌発と大阪発を同時に予約し、現地で合流する需要が増加していることに気付いた。発地毎のレギュレーションのため、発地のリテーラーが航空券を販売していたが、これを取りまとめて同一のサイトで予約が可能となり、リテーラーの販売機会を増やし、消費者にとっても利便性が向上する」と、説明する。

 同社では現在、オンライン予約はBtoBの「ユニ−パック・ウェブ」とBtoBtoCの「シンプラス」、BtoCの「K−トリップ」の3サイトを展開しており、このうち「ユニ−パック・ウェブ」は現在、東京を中心に365社が利用している。同社では今後、全国に向けてオンライン予約を推進していく方針で、利用旅行会社の数を現在の10倍に拡大、ウェブ全体での年間取扱額を現在の2倍となる14億円としたい考えだ。


▽ユニオンエアーサービス
・ユニ-パック・ウェブ
http://www.union-air.co.jp/


・シンプラス
http://www.simplus-net.com/


・K-トリップ
http://www.k-trip.com/


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