ルックJTB、40周年記念の復刻ツアーで300名目標、「今見ても新鮮なもの多い」

  • 2008年4月8日
 JTBワールドバケーションズは4月11日、ルックJTB40周年を記念する「よみがえる旅〜復刻、そして進化〜」を発売する。これは今年のルックJTBが40周年をきっかけに、初期の姿を振り返り、今に通用する良い内容はそのままリメイクし、さらに現代風にアレンジした企画。「世界一周」や「アンコールワットとボロブドゥール遺跡を同時に訪ねる」など、現在では逆に新鮮とも言える切り口の企画が多く、JTBでは「昔を懐かしむお客様だけでなく、新しい視点の旅行を望む旅なれた方にもアピールできる」と期待。5月から10月の出発日で全7コースを展開し、300名の集客を目標とする。

 ルックは当初、日本交通公社と日本通運の共同催行でスタート。1964年の渡航自由化後、ルック発売の1969年は初めて観光渡航者の数が業務渡航者数を上回った年だ。ただ、海外旅行はまだまだ一般的とは言えず、大卒初任給が3万円の時代にハワイ旅行は月給9ヶ月分の代金が必要だった。「憧れの…」や「夢の…」が冠につくようなツアーが多数で、この「憧れ」が反映された企画が多かったという。例えば、「世界一周」をするツアーは、当時のパンフレットが全方面を含め1冊展開であったところ、4コースも盛り込まれているほか、今ではモノステイの多い「バンコク、シンガポール、香港」も周遊ツアーで巡っている。JTBでは「40周年がなければ、振り返ることがなかなかできなかったこと。今後の企画にも生かせそう」と今回の企画のメリットを語る。

 例えば、今回設定した「世界一周五大陸7万キロ30日間」は、世界1周5大陸のコンセプトを生かし、さらにJTBの添乗員が選んだ世界の「3大滝」や「3大美港」「3大夜景」を1回の旅行で訪れる日程で設定。旅行代金はエコノミークラスが390万円、ビジネスクラスが450万円。また、「ハワイとホノルル6日間」では当時、ハワイ諸島のいくつかの島を巡り、観光が主体であったことから、今回も添乗員同行の旅行を復活し、ハワイ島とオアフ島の2島を巡る内容としている。旅行代金はエコノミークラスが29万8000円から、ビジネスクラスが44万1000円から。