HIS、組織改編し若手を積極登用、経営判断と展開のスピード向上はかる

  • 2008年3月31日
 エイチ・アイ・エス(HIS)は4月1日の社長交代に伴い、組織を改編する。若手に対して積極的に権限委譲をはかり、従来以上に経営判断と営業施策の展開スピードを高めるのがねらい。これにより、従来よりも高い専門性をつけニーズに対応した商品造成と展開をはかり、市場からの支持獲得とHISの成長につなげる。

 組織改編では、営業地域の区分を現在の4営業本部(関東、中部、関西、九州・中国)から、西日本地区(中部、関西、九州・中国営業本部)と東日本地区(関東・東北・北海道)の2つに変更。東日本地区では営業本部制をなくす。東北と北海道は地域別の販売体制とするが、関東は商品造成部門と販売部門にわけ、それぞれの責任者であるグループリーダーに従来の本部長並みの権限を与える。従来、営業本部長は40代が多かったが、グループリーダーは30代半ばが大半で、30代前半もいるという。

 また、社長の直属部署となる「本社営業戦略室」を設置。各営業本部、グループごとの裁量とは別に、広告展開など全国的に展開するべき地域横断的な営業戦略を策定する。その他、本社CS・ES管理本部や、横断的な仕入を担当する本社仕入本部、関東地区で専門方面別の商品造成、手配をする各方面別の旅行事業グループを設立する。

 なお、組織変更とともに、役員および執行役員の担当業務を一部変更する。詳細は下記の通り。

▽4月1日付け(氏名/新職/現職)
楠原成基氏/常務取締役、管理部門総括、海外事業本部長(兼任)/取締役、営業部門管掌、統括営業本部長
高木潔氏/取締役、西日本地区総括、関西営業本部長(兼任)/取締役、関西営業本部長
和田光氏/執行役員CS・ES管理本部長、人事・総務本部長(兼任)、本社関係会社管理室担当、関東国内営業グループ担当/株式会社オリオンツアー代表取締役社長